2015.09.18
いよいよ明日からシルバーウイークに突入! どこも旅行へ行かない人、
暑い夏を乗り切ったご褒美に、ワンランク上のレストランに奮発して行ってみては?
必ず明日への活力となる、珠玉の味がここにある。
間口は広がれど“らしさ”は健在!
『旬香亭』
斉藤元志郎シェフの右腕として長年『旬香亭』を支えてきた古賀達彦シェフ。隠れ家レストランでおまかせを中心にしてきた赤坂とは一転、2014年11月にオープンしたこちらでは広々した店内でメニューを広げ、組み合わせを考えるのも楽しい。
「間口は広がったと思いますよ。地元のお客様がふらりと、というのも赤坂ではまずなかったことですから」と、古賀シェフ。とはいえ、ガストロバックを使って野菜をシャキッとさせたサラダや熟成肉のステーキ、季節のフルーツを使ったかき氷など、メニューからは“ただ者ではない”感がひしひしと伝わってくる。
食に興味がある人にも定番洋食のファンにも楽しすぎるラインナップだ。
「斉藤シェフと一緒にやってきたマニアックなことをいろんな人に知ってもらうお店になりましたね。新しい食材や技法を取り入れつつ、伝統的な洋食を作るのが『旬香亭』らしさ。そこを楽しんでもらいたいです」
文化としてある日本料理の神髄を味わう『茶洒 金田中』
料理はもちろん器などにも気遣い、儚い季節の移ろいを示す日本料理。それが体感できる料亭は特別な空間。文化としての食に感激し、食材に対する感謝の気持ちさえ抱かせる。日本人として、そんな機会を頻繁に設けたいと思うのは誰もが同じ。
けど、財布と相談すれば……なかなか出向けないのもまた事実。そんなときは、『茶洒 金田中』がおすすめだ。こちらの店、名にある通り、老舗料亭『新ばし 金田中』が手掛けるレストランだが、価格帯はかなりカジュアル。なんと二人で一万円のコースがあるのだ。
「出汁など、基本は本店と変わりません」と語る田川道久店長。
写真の料理はすべて月ごとに献立の替わるコースより。突き出しから椀を経て菓子で締める全6品はハーフポーションとのことだが、なるほど、老舗料亭の矜持を感じさせる味と美しさ。が、随所に現代的アレンジも施されており、和食の新たな一面も味わえる。
コースのメインに相当する「菜盆」は3 月はポン酢で食す三元豚のしゃぶしゃぶと、レストランらしく、にんにくを効かせたホタルイカのオリーブ焼き、木の芽も香る新ジャガと牛肉の煮物。銀色のお重など、素材はモダンだが、形で和を感じる器も見事。
「伝統を守ると同時に、レストランとしてできることも追求している」。感激と、感謝の心をカジュアルに。それはやはり特別な時間だ。
東京発の名店が、待望のUターン開店
『東京 東洋軒』
明治22年、東京・三田に誕生した「西洋料理東洋軒」。惜しまれつつも本店は店を閉じたが、昭和3年に暖簾分けした三重県津の地において、その歴史は繋がれていた。西洋料理文化を人々の舌を通じて普及させ、まさに店の歴史が日本における西洋料理史、という名店が再び東京に。しかも東京店の総料理長は、あの成澤由浩氏だ。期待は高まる。
「フライやハンバーグなど洋食もれっきとした日本の料理。しかも世界に通じる美味しさです。いつか手がけたいと思っていたんです」
伝統ある本店のメニューを再構築し、成澤流のタッチで進化させる。たとえば松阪牛と鹿児島県産放牧黒豚を使ったメンチカツ。切ると肉汁が流れ出るのではなく、口に含み咀嚼して初めて美味しさが広がるように仕上げる。しかも、美味しさの要素のひとつと、パン粉のためだけに安全な食パンを焼く気の配りよう。ソースも自家製だ。
他の料理もすべて料理の構成要素を分解し、美味しさの理由を見極め、そしてよりヘルシーに再構成してみせる。噛んではじめて肉汁溢れるその味は、ただただ旨い!「かつて洋食は、お子さんから高齢の方まで楽しめるご馳走でした。そんな古きよき洋食文化を思い出し、楽しみに来てください」
この記事で紹介したお店
茶洒 金田中
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