ビストロの真髄を知る。ならば日本を代表する重鎮店へ

ちょっと敷居が高いんじゃない? いえいえ、れっきとした老舗ですが、ここはあくまで気取らずに料理とワインを楽しめるビストロ。

ビストロ通を気取るなら、いろはの“い”を押さえよう。本物を知れば知るほど、ビストロの虜に!? さあ、どうぞ気軽に立ち寄ってみませんか!

ビストロといえば外せないステーキ・フリットも、『シテ』では2ヵ月熟成のエゾ牛のミスジを豪快に使用。極太にカットして揚げたフライドポテトカットも見事

もっと“親しめる名店”に『ビストロ・ド・ラ・シテ』

「東京のビストロ」を語る上で欠かせない存在、それが西麻布『ビストロ・ド・ラ・シテ』(以下『シテ』)だ。1973年開店の老舗ビストロ。

この街に今よりもっと活気があった頃には、外苑西通りに並行している、『シテ』のあるこの道は「ビストロ通り」と呼ばれていたほどメジャーな存在だ。

正直言って、西麻布エリアは近年、ちょっと元気がない印象を受ける。人影もなんとなく少なめだ。そして、長年『シテ』のオーナーとして西麻布を見つめている関根進さんも、そのことに心を痛めていた。そこで、一念発起。

こちらが「サラダ・シテ」。レンズ豆のサラダ、ラタトゥイユあたりは不動のアイテムだが、ほかは日によって変わることも。この日はポテトサラダ、きのこと砂肝のソテー、茄子のソテーなども登場。そして、なぜか味玉とチャーシューもあるのだが、これが「下手なラーメン屋より旨い!」と人気らしい

まず、近年メニューから消していた名物「サラダ・シテ」を復活させた。オープン当時、パリのとある店に倣って始めた、さまざまなお惣菜をお好きなだけどうぞ、というスタイルのサラダだ。これと前菜、ボリューム満点の主菜をそれぞれシェアすれば“ふたりで1万円”で相当満足!

“日本一高いビストロ”なんて揶揄された時代も今は昔。お久しぶりな人も初めてな人も、今宵ふらりと『シテ』へ、はいかが?

『ビストロ・ド・ラ・シテ』の名物オーナー、関根さん。毎日休まず、店でゲストを迎える

開店以来のレシピで作っているという「エスカルゴ」は、エスカルゴバターの風味がたまらない一品。パンで拭って食べ尽くしたい。6粒のハーフサイズもアリ

「洋梨のクラフティ」も、人気の一品

開店以来、店の内装はほとんど替えることなく、手入れを重ねて大切に雰囲気を守っている。古びた床や、ワインの木箱を重ねて作った作業台も、もはや「シテ」の味わいを構成する要素のひとつ

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