美味なる豚道を邁進する銀座の名店『ぶーみんヴィノム』

ジュージューと音をたて、色づいていく豚。完成目前の最も悩ましい姿に、もう待ちきれない!

オリジナル豚料理、大集合!
『ぶーみんヴィノム』

ぶーみんの「ぶー」は豚の「ぶー」。メニューの主役は豚肉料理である。「ワインと豚と世界のお料理」を掲げているから、豚抜きメニューもたくさんあるが、上手に選べば前菜から〆まで、めくるめく夢の豚フルコースが堪能できる。豚ラヴァーにとっては地上の楽園のようなレストランなのである。

オーナーの白根智彦氏によると「近所の人たちはみんな、ここは銀座じゃない、新富町だ、下町なんだって言い切るんですよ」とのことだが、銀座からも歩いてすぐ。

豚もつ赤ワイン煮込み 半熟玉子添え。赤ワインたっぷりのシチュー風。隠し味は味噌

なぜか人気のワインバーが集まる一角。この店もコージーなベンチシートがあって、棚にズラッと並んだワインにマジックで値段が書いてあって、ゲストはそこから好きなものを選んで空けるシステムだから、見栄えとしてはパリのワインビストロ。

食べて飲んで、ワイワイするぞ、な気分の時は思わず立ち寄ってしまう。そんな、豚ビストロなのだ。メニュー項目「世界の前菜」に目をやれば、赤ワインと合うガツキムチ、豚レバーの味噌漬け、さらに豚足と豚耳のゼリー寄せ グレビッシュソースなど、リーズナブルに提供。

豪快! スペアリブ骨付き200g。料理ごとに最適の豚を選ぶ。これは霧島高原豚

また、生ハム界の王様、ハモン・イベリコ・ベジョータ36カ月は掟破りの「ザ・厚切り」でのオーダーも可能だ。これだけでもジャンルを超えて美味なる豚道を追求する品揃えであることがお分かりいただける事と思う。

多彩な豚前菜をあれこれつまんだら、さあ、来たれ名物。4種ある煮込みから悩んだ挙げ句にどれか1品。もちろん、全品コンプリートしたっていい。

そして、メインディッシュは豪快! スペアリブ骨付きか豚テキ! もち豚肩ロースステーキ フレンチケッパーソース。こちらもイケる口なら、両方どうぞ。

食事の〆にも豚軟骨入りソースのパスタや焼きそばん(「ん」入ります)などといった、楽しい麺類が待っているのである。

ここに来れば、異なる産地や品種、内臓から軟骨に皮、正肉などの異なる部位。奥深い豚ワールドにどっぷりハマれる。

豚テキ! もち豚肩ロースステーキ フレンチケッパーソース。水菜と豆苗が豚と好相性

豚テキ! は焼いている最中に出てきた余分な脂を一旦除き、バターをかけて焼き上げていく

ゴーヤ、トマト、もち豚ロースの冷しゃぶサラダ。柚子胡椒やナンプラー入りのソース

棚に並ぶのは赤ワイン。白はセラーで温度管理

豚料理はワインに合う料理、が基本である

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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