ランチで鑑定!昼でも妥協なしのパフォーマンスを愉しめる名店4選

にぎりの一例。本鮪赤身のヅケ、金目鯛の炙り、浅葱の香を添えた真鯵など。すべてにぎり中心コースより

握りかつまみかお好みのコースを
『鮨 くりや川』

昼時の鮨屋といえば握りかちらしか、というところだが、『鮨 くりや川』の昼はつまみ中心か、または握り中心のコースのみ。

鮨屋、日本料理店、鮨割烹と17年に渡り腕を磨き独立した店主の厨川浩一さん。ゆえに夜のおまかせには握りだけでなく焼物、揚物、蒸物と手の込んだ料理をしっかりと盛り込む。

昼はゲストに選べる勝手のよさを差し出しつつ、自らの技ともてなしの心をしっかりと伝えるふたつのコースを用意。どちらを選んでも価格以上の満足感が得られる。

初めに一貫、先附という流れは夜も同じ。小肌 芝海老そぼろと丸吸

「始めに胃を塩梅よく満たし、ゆっくり酒や鮨を楽しんでほしい」と、いずれも一貫の握り、そして先附のすり流しからスタート。握り中心ならば続いて10貫。

軽く昆布締めにした松皮鰈、真鱈のおぼろを添えた春子鯛など、どれも丁寧な仕事が感じられる。間に挟む皿も然り。海老の頭で出汁を取った濃厚な茶碗蒸し、古代米を使った変わり寿司と手間暇かけて趣向を凝らす。つまみ中心ならば、さらに酒を呼ぶ品が並ぶことに。

「刺身、そして握りで終わってはつまらない。江戸前鮨、そして懐石の手法にのっとって、どれだけ今までと違う視点をお客様に提供できるかだと思うんです」

お凌ぎ。古代米と穴子の箱鮨

好みで選ぶいいとこ取りでありながら、実は夜に心残りを持たせるコースでも。

こうして店の馴染みとなる客も少なくないようだ。

真鯛白子の味噌焼き

海老出汁の茶碗蒸し。数種の海老と香味野菜で取った出汁を西京味噌、京桜味噌で味付けたもの

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