ここで無理なら諦めるしかない!? 口説けるホテルのバー6選

およそ13mのカウンターをピンスポットが整然と照らす。シングルモルトも充実

格式という言葉が似合う隅々から伝統が香り立つ文化遺産的ホテルバー
帝国ホテル 東京『オールド インペリアル バー』

『帝国ホテル 東京』の歴史は、フランク・ロイド・ライトの存在抜きには語れない。世界的な建築家として名を残した彼の代表作「ライト館」が建てられたのは、1923年のこと。1967年に老朽化のため取り壊されるまで、日本のシンボリックなホテル建築として燦然と輝き続けた。

“東洋の宝石”と形容された姿を求めて、今も海外から訪れる人が絶えないという。その面影を館内で唯一残すのが、『オールドインペリアルバー』だ。

褐色の煉瓦に囲まれた店内は、ライトが好んだ幾何学模様のファニチャーを配置。バーカウンターの背面に嵌められたテラコッタ、最奥の壁に掛かるレリーフは、ライト館から移築したものだ。椅子に座ればたちどころに、その美意識が精神に忍び込む。

メニューにはライト館開業当時から伝わるカクテルも存在する。その「マウントフジ」は、船上から望む富士山に朝日がかかる様子を具現化したそう。まだ海外に船で渡航していた、在りし日の置き土産だ。

チーフバーテンダーの平岩厚志氏は「常にプレッシャーを感じている」と言う。伝統の価値は重い。それゆえに、ゲストの心を捉えて放さない。まさに文化遺産的なバーである。

左.ティンカー ベル。米ディズニー社のアニメーターが絶賛したホテル100周年記念カクテル 右.マウント フジ。国内最古の部類に入るオリジナルカクテルはジンベースで卵白を使用

左.颯爽とシェーカーを振る平岩氏。毎日のように来訪し、寛いだ時間を過ごす常連客もいるそう 右.エントランスでゲストを迎えるのが大谷石を幾何学模様に組んだ壁。歴史的空間は目の前だ

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