表参道に進出した創作中華は、古民家で口説ける雰囲気!

『青山はしづめ』が入るヨーロッパの民家風の建物

デートにマストなのは、ドキドキするようなサプライズ。ここに連れて行ってもらった恋人はもちろん、その驚きで喜ぶ笑顔に自分自身も嬉しくなる店である。

所は表参道駅からほど近い青山の路地裏。着けばびっくり、その店『青山はしづめ』は、あの『バー・ラジオ』の入る古い一軒家の二階に店をかまえる。どこから入るか一見謎だけれど、実は一階のバー・ラジオの扉を開け内階段から上がる仕組み。意外性は抜群だ。

他人の家に忍び込む秘密を共有する雰囲気にさせてくれるので、ふたりのドキドキ感は、店内に入るところから既に始まっている。窓にはアンティークのセンスのよいガラスがはめ込まれ、内装はアジアンコロニアルのテイストというか。飲むうちにアジアの老舗ホテルのバーにいる気になってくる。

右が『バー・ラジオ』への入り口、左の階段が『青山はしづめ』への入り口となる。『バー・ラジオ』は70年代から作家、デザイナーなどの文化人が集い一世を風靡した店。伝説のバーテンダー、尾崎浩司の根強いファンは多い

料理は中華のコースのみ。というのもここ、各有名店に麺をおろす橋爪製麺がつくった店で、料理長は『四川飯店』出身。器も料理も美しく、和風出汁も使われたりして、まるで懐石のような中華のコースが面白い。

ここんち、異性を連れて行った結果の成功体験保持者によれば「料理は多皿で程よい量。四川風の料理も出ますが、香辛料の使い方が穏やかだから決して会話を妨げません。食後にバー・ラジオによれば完璧ですね!」とのこと。

ワンツーフィニッシュで、今宵も恋人たちは夜の帳に消えていく……。

名物のひとつが、中国茶ペアリング(5杯¥3,200)。前菜には泡、メインには重厚な一杯と、まるでワインのようなロジックで5杯が出される。ワイングラスに入れることで香りが開き、口に含むとお茶の概念を変えるような華やかな味わい! お酒が飲めない女性にも最適。また、これら中国茶をワインのチェイサーとするのもあり!

コースは¥10,000と¥15,000のみ。料理長は『四川飯店』に20年務めた初見直人さん。こちらは共通する前菜で、よだれ鶏や白菜の漬物など。器はすべてオーナーの橋爪あゆみさんが選んだもので、食器の選び方の参考になるほどセンスが良い

豆乳のバンバンジー麺。麺に山椒が練り込まれており、そのためソースにはあえて山椒は入れられていない

ふかひれのステーキ(¥15,000のコース限定)。チキンスープと和の出汁をベースに、そこに蟹のたまごやパイタンなどが加えられている

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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