製法や素朴なギモンをおさらい! ビールの基礎知識 Vol.2

ビールがトレンドな今こそ、知っておきたいビールの基礎知識

curated by
藤原ヒロユキ

1995年にビールの酒税法が改正され、最低製造数量が2000キロリットルから60キロリットルへと緩和され、大手ブランド以外でもビールを製造できるようになった

クラフトビールって、普通のビールと何が違うの?

違いは生産規模の違い。多彩な味も魅力

クラフトビールとは、1960年代中頃にアメリカ西海岸で始まった小規模醸造とその後に解禁された自家醸造の影響で全米に広がったムーブメントによって造られた、(ナショナルブランドとは違う)多彩なビールである。

ヨーロッパの伝統的なビアスタイルとそれを独創的な解釈でアメリカナイズしていったビールのこと。その文化はヨーロッパに逆輸入され、世界に広がっていった。現在、日本でも多くのクラフトビールが造られている。

夏になるとビールが飲みたくなるのは、なぜ?

春夏秋冬、いつもビールは飲みたくなる

日本では「ビール=ライトラガー」というイメージが強く残っているため、ライトな味を夏に欲する。たしかに、蒸し暑い日本の夏にキリッと冷えたライトラガーは喉の渇きを癒してくれて心地よい。

しかし、ホップの苦みが効いたビールは春に、モルトの豊潤なビールは秋に、アルコール度数10%を超えるビールは寒い冬になると飲みたくなるというものだ。春夏秋冬、どのシーズンにも必ず飲みたくなるビールがある。

それほどビールというお酒は守備範囲と懐の広いお酒なのである。

華やかな香りのビールは口の広いグラスで香りを楽しむ。逆に複雑な香りのビールはがすぼまったタイプが合う

ビールの美味しい飲み方を教えてください!

ビールを五感で楽しむこと

ビールを美味しく飲む方法は、ビールを聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚の五感で楽しむことだ。栓を抜いてグラスに注ぐと炭酸が弾ける音が聴こえる。美しいビールの色と泡をじっくりと見る。

グラスから立ち上る香りを嗅ぎ、口に含んで味わいを感じる。飲みこむ時には炭酸の刺激とアルコールの温かさが喉に優しく触れていく。

いかがだったでしょうか? 日本人にとっては選択肢が限られていたビールですが、徐々にその多様性が認知されつつあります。と同時にビールの楽しみ方も広がっているようです。基礎知識があれば、もっとビールが好きになるはず。ぜひ、この好みの味を見つけてみてください。

この記事へのコメント

Pencilコメントする

コメントはまだありません。

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo