藤崎聡子の たまに飲むなら、こんな泡 Vol.4

シャンパン界では稀! 「ルイナール」がエチケットを変えた理由

curated by
藤崎 聡子

「ルイナール ブラン・ド・ブラン」グラン・クリュのシャルドネが織りなすたおやかな香り、熟成からくるボリューム感には感動しきり。酸味がしっかりありながら柔らかく仕上がっているのがこのメゾンの最たる特徴。750ml ¥10,400 MHD モエ ヘネシー ディアジオ 03-5217-9738

まずはじめに、ルイナールは1729年にシャンパン・メゾンとして創業されました。シャンパーニュ地方・最古のメゾンとも言われるほど、その歴史は古く、場所も変えていない。ワインを熟成させている地下セラーも約300年前のまま健在というほど。

そんな伝統を重んじるメゾンでありながら、今回紹介する「ルイナール」のパッケージデザインが変更されることは、ワインラバーにとって最大のトピック。長年変わることなくシックで風格があるエチケットから、ピュアで透明感のあるエチケットに刷新されたのです。

通常、シャンパン・メゾンはエチケットを変更することはあまりしない。伝統を重んじ、長年愛されたエチケットを変えることは、日本的に例えると家紋を変えることと同じ意味だから。それが今回、ボトルネックに最古のメゾンの象徴である創業年“1729年”という数字が刻まれ、ルイナールの紋章がよりはっきりとプリントされた。

つまり、創業300年を前にして、大胆な意匠変更を施し、愛飲者に最古のメゾンであることを、あらためて謳ったということなのです。

シャンパン・メゾンが自身のエチケットを変えるというのは、歴史的にみても希有なこと。 伝統からさらに先へ、「ルイナール」の新たな章へ。変わらない味わいと変わったエチケット、今宵は愛でつつ味わってみませんか。

なだらかな斜面は上質な畑の証。樹々の間を風が通るためブドウが成熟しやすい。右・メゾン敷地内に広がるガーデン。

地下セラーに下りていく階段。進むにつれひんやりとした空気に変わる 右・セラー内。このスタイルは創業当時のまま

■プロフィール
藤崎聡子 ふじさきさとこ ワイン スタイリスト。1997年、ワイン専門誌『ワイン王国』を立ち上げ、企画、広告、編集を兼任。2003年独立。以来男性ファッション誌やライフスタイル誌などを中心に、料理製作、料理に合うワインやシャンパン、またレストラン紹介などの連載を担当。ワインセミナー、レストランコーディネートも手掛けている。2007年度シュヴァリエ・ド・シャンパーニュ、2009年度日本では最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。


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