藤崎聡子の たまに飲むなら、こんな泡 Vol.3

シャンパンだからフルートグラス、という時代は終わりました

curated by
藤崎 聡子

エティエンヌ・ルフェーヴル ブラン・ド・ノワール

ヴェルズネイで収穫されてしているピノ・ノワールを主に平均樹齢45 年のブドウで造り上げる。グラン・クリュのもつ表現力は圧巻。レコルタン・マニュピュランの真摯な姿勢もうかがえる。この味わいは忘れることができないだろう。750㎖ ¥5,800 /フィラディス☎ 045-222-8871

シャンパンだからフルートグラスでしょ、という時代は終わりました。なぜならここまで泡の味わいが多様化しているのにグラスだけは変わらない、というのはおかしいから。しかもブドウ品種も明確に個性を打ち出してきており、さらにグラスの役割が高まってきていると思うのです。

この「エティエンヌ・ルフェーヴル ブラン・ド・ノワール」はまさに味わいの宝石箱。

ブラン・ド・ノワールですからピノ・ノワールの芳醇な個性がありつつ加えて穏やかな酸味、そして余韻の長さ。シルキータッチの泡、大切に育てられたブドウのみがもつ品格。

たった一口飲むだけでここまで表情を見せてくれるのです。それを一つのグラスだけで味わうなんてもったいない。自分の好みを見出すべくグラスを変えるべきではないでしょうか。

こうして自分からシャンパンに近づいていくと、香り、味、風味、喉越しなどがすべて変わっていき、食べてみたい料理も自ずと変わってきます。爽やかさには魚と、ボリューム感ならお肉類と。いろいろグラスを並べて、まずは香りから比較してみてください。

きっとびっくりすると思います。同じシャンパンでここまで変わるのですから。

【香りを重視するなら、ボルドーグラス】
1. ニューワールド・ピノ・ノワール/ネッビオ―ロ/ロゼ・シャンパーニュ(VERITAS)
2. シャンパーニュ・ワイン・グラス(VERITAS)
ピノ・ノワールから造られているシャンパンと考えるとこの形状を選ぶのはかなり上級テクニック。かつ果実のボリュームをダイレクトに表現しているのでシャンパンはワインであると納得するはず。泡が柔らかくなる分、食事と合わせやすくなる面もある。¥4,320、¥4,320

【パーティならクラシックな、クープ型】
3. クープ/モスカート/マティーニ(VERITAS)
シャンパンを愛したマリー・アントワネットの乳房をかたどったフォルム。口径が広がり浅いため、泡立ちが柔らかくなり唇をそっとつけるだけで首を反らせる必要がないため、曖気が出にくい。そのためパーティ向き。飲みやすさを優先するのであればこちらを。¥4,320

【喉越しを追求するならば、フルート型】
4. キュヴェ・プレスティージュ( VINUM)
5. シャンパーニュ( VINUM)
6. シャンパーニュ(RIEDEL O)
料理とシャンパンを合わせることを考えるとスタートは爽やかさを。楽しい宴が終わってもう一杯となった時にはリセットする意味も含めてスッキリさを。このような展開であればこの2つ。ともにフルートタイプ、泡立ちと酸味のバランスはピカイチ。 ¥3,240(ペア価格)

【泡をコントロールするなら】
7. リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン(RIEDEL O)
シャンパンが持つ泡のアタックが強すぎると感じる場合、フルートタイプよりも少し大きめな白ワイングラスがおすすめ。シャンパンの表面積を広くすることで泡立ちを和らげつつ、大きなボウルで豊潤な香りをしっかりキープ。カクテル形に使用しても。¥3,780(ペア価格)

■プロフィール
藤崎聡子 ふじさきさとこ ワイン スタイリスト。1997年、ワイン専門誌『ワイン王国』を立ち上げ、企画、広告、編集を兼任。2003年独立。以来男性ファッション誌やライフスタイル誌などを中心に、料理製作、料理に合うワインやシャンパン、またレストラン紹介などの連載を担当。ワインセミナー、レストランコーディネートも手掛けている。2007年度シュヴァリエ・ド・シャンパーニュ、2009年度日本では最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。


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