Q2:女の家へ行った途端に、男の態度が変わった理由は?
蓮の家へ初めて行った後も、私たちの関係は変わらなかった。正直、そういうことがあった以上「一歩進んだ関係になれるかな?」という期待をしていた。
でも、「付き合おう」とか「好きだよ」とかいう、私が欲しい言葉を蓮はなかなか言ってくれない。
― まぁでも、まだ出会って三ヶ月だし…。もう少しゆっくりでいいか。
私自身も、もしかしたらまだ他にもっといい人が現れるかもしれないという夢も捨てていない。
だからそれ以上、関係性を詰めることもしていなかった。
しかし、麻布十番でご飯を食べていた時のこと。急に、蓮がこんなことを言い出した。
「そういえば…このお店って美咲ちゃんのお家に近い?」
私たちが食事をしていたお店は、私の家から徒歩10分の距離にある。
「うん。結構近いよ」
不意に、二人の間に沈黙が流れる。
「…よければ、この後うち来る?」
「いいの?」
「うん。ちょっと掃除する時間もらえると嬉しいけど」
「もちろん。外で待ってるよ」
こうして1軒目を終え、私の家に来ることになった。
ただ、私はちょっと焦った。そこまで汚くはいないものの、室内には洗濯物も干しっぱなしだし、掃除もちょっと甘い気がする。
昨日今日と使っていたバッグやアクセサリーは、テーブルの上に置きっぱなしだ。
なのでマンションの下へ着いた時、私は少し待ってもらうようにした。
「ごめん蓮くん。ちょっとここで待っててもらってもいい?」
「うん。というか、いいマンション住んでるね」
「会社?というか、会社に出資してくれている人の名義だから」
「そうなんだ。とりあえず、ここで待ってるね」
とりあえず大急ぎで私は部屋へ戻り、室内に干していた洗濯物をクローゼットへ押し込む。他の男の影はないことをしっかり確認して、私は蓮を部屋に招き入れた。
「お邪魔します」
「狭い部屋ですが…どうぞ」
こうして、蓮が初めて私の家へ来て、楽しい夜を過ごした。
しかし、ここから予想外の展開になった。
この夜は、24時前に私の家を出た蓮。
「お邪魔しました。美咲ちゃん、またね」
「うん。またすぐに」
そう言ってパタンと扉を閉めたのが、蓮を見た最後になってしまった。
翌日、お礼のLINEが来ると思っていた。しかし丸一日経っても、その翌日も…蓮から何も連絡が来ない。
最初は、何かあったのかなと思った。
しかしさすがに、3日経って気がついた。蓮は“意図的に”私に連絡をしていないことに。
頻繁に会っていたし、一緒にいる時間は楽しかった。お互いに、パートナーがいないことも確認済み。
私の部屋に、男の影はもちろんない。
それなのに、どうして彼の態度は急に変わってしまったのだろうか…。
▶前回:デートは毎回高級店だったのに…。付き合った瞬間に露呈した42歳経営者のヤバイ本性とは
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:10月18日 日曜更新予定
男が女の家で見たものとは?






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