男と女の答えあわせ【A】 Vol.321

「この店来たことある?」初デートで男性に聞かれたとき、彼が惚れる女の言動とは

三浦マキ

A1:明るくて可愛い子だなという、第一印象が良かった。


里香と出会ったのは、僕の友人が誘ってくれた飲みの場だった。友人から「彼女が飲んでいるから一緒に行こう」と言われ、行った場所に里香が居た。

とびっきりの笑顔で迎えてくれた里香。

「こんばんは。恵里菜の友達の、里香です」
「初めまして。翔です」

― 可愛い。

そもそも、この笑顔に僕はやられたのかもしれない。この後も、里香はずっと笑顔で可愛らしかった。

この時は、一緒に飲んだだけで連絡先は交換しなかった。後日、また同じメンバーで飲むことになり、その時に連絡先を交換し僕は里香をデートに誘った。

初デートは、広尾の『鳥さわ22』にした。料理がストップをかけるまで供されるおまかせスタイルなのが、デートにぴったりだと思ったからだ。そしてこの初デートで、僕は里香のことをだいぶ「いいな」と思うようになる。


「ここ、来たことあった?」

デートのお決まりのようなこのセリフ。あまり聞く意味はないとわかっているのに、何となく聞いてしまう。

すると、この定番質問に対する答えが完璧だった。

「ううん、初めて来ました。ちなみに、今日は誘ってくれてありがとうございます」

“初めて”はもちろん嬉しい。それに加え、誘ったことに対するお礼までしてくれて、里香の性格の良さが垣間見えた。

「こちらこそ、来てくれてありがとう」
「実は翔さんとのご飯、すっごく楽しみにしていたんです♡」

そして「すっごく楽しみにしてた」とか。喜ぶような言葉を、さらっと言ってくれる里香。

デート中に、こんなことを言われたらこちらとしては安堵するし、心の中では「よっしゃ」と思うに決まっている。

「そうなの?嬉しいんだけど」

思わず頬が緩んでしまう。そんな感じで始まったデートは、とても楽しかった。

「里香ちゃんは、なんのお仕事しているんだっけ?」
「私はPR関連の会社に勤めてます」
「そうなんだ。どんな仕事をしているの?」

美味しい串を食べながら、お互いの仕事や出身大学など他愛もない会話が続く。そんなとき、里香が突然僕のことを褒めてくれた。


「翔さんって、絶対モテますよね?一緒にいて楽しいし、気遣いとかもすごいし」
「え〜どうだろう。里香ちゃんの方こそ」

― この子、モテるな。

デート開始早々から、そう思った。可愛いし気立ても良い。周りの男は放っておかないだろう。

だから僕は、結構突っ込んでみることにした。

「ちなみに…。里香ちゃんって、今彼氏とかいるの?」
「今はいなくて。つい最近別れちゃって」
「そうなんだ。じゃあ、今は誰もいないの?」
「うん。フリーです」

この回答を聞いて、思わず喜んだ自分がいる。稀に出会えるこんな良い子が、フリーであることにホッとした。

それと同時に、「最近まで彼氏がいた」と言われて納得もしたし、良かったと思った。

あまりにも長い間彼氏がいないと言われたら嘘っぽくも聞こえるし、「逆に何か問題でもあるのか?」と思ってしまうから。

「どういう男性が好きなの?」
「仕事を頑張っている人が好きかな。あと、優しい人」
「俺、じゃあちょっとは可能性ある?」
「もちろん」

そして、僕にも当てはまるような人をタイプと言ってくれる。

「翔さんは?どういう人がタイプなの?」
「僕は明るくて、ポジティブな子が好き。一緒にいて楽しいって大事だなと思って」
「わかる!ずっと一緒にいるなら、楽しい人がいいですよね」

そして何より、一緒にいて楽しい。

だから僕はテンションが高いまま、すぐに次のデートの約束にこぎつけた。

「里香ちゃん、次はいつ会えるかな。来週とかはどう?」
「空いています!私も早く会いたいと思っていたから、嬉しい」

これでなかなか会えなかったら“合わない”ということだし、熱くなった気持ちが冷えてしまうこともある。

しかし、里香とはすんなり次のデートが決まった。

この記事へのコメント

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No Name
なんか里香手馴れてるな。ご飯に行くと誰にでも同じように言いそうだし、この男にLINEしていない時間は他の男とLINEしているかもしれない。競争率高そうだから早く自分のものにしなければと思わせるテクニック恐るべし。
2026/07/12 06:025
No Name
里香の行動は至って珍しくないと思う。褒めるのもご飯ご馳走になってるならお礼を言うのも当たり前だし
単に翔の好みのタイプド真ん中だったって事だよね
ただ里香は別れたばかりだから、早く誰かと付き合いたい焦りがなかったのが勝因かな
兎にも角にもQAにするまでないかと思いました…
2026/07/12 07:521

男と女の答えあわせ【A】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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