Q2:男が女に対し好意を抱いた言動はどれ?
そして年が明け、約束の日がやってきた。もちろん開いているお店は少なく、駅前の雑多な居酒屋さん集合となった。
でも一生懸命お店を探してくれたことが嬉しい。
「お店探し、大変でしたよね?ありがとうございます。年明け早々、真人さんにお会いできて嬉しいです!前回もとても楽しかったので、今日、すっごく楽しみにしていたんですよ」
「こちらこそです。そういえば、ご実家は都内のどちらなんですか?」
「私は蒲田の方です。真人さんは?」
「僕は田園調布です」
そこから話していると、真人は小学校から私学一貫校で、相当良いところのお坊ちゃまだということがわかった。
「この柔らかな物腰と優しい話し方は、良いお育ちゆえか…」なんて妙に納得しながら、私はビールをクイっと飲み干す。
「真人さんは、今年の目標とか決められました?」
「仕事を頑張る、とかですね。友美さんは?」
「私も仕事を頑張りつつ、今年こそは結婚したいと思っています」
二度目で結婚の話をするなんて、だいぶ重いことはわかっている。でも去年、私は「結婚したい」となぜか大きな声で言えなかった。そのせいで結婚願望のない人が寄ってきたり、結婚できなさそうな人と会い、時間を無駄にしてしまった気がする。
― 2026年の私は、変わるんだ。
そう決めていたので、今年から私はちゃんと「結婚」というゴールを掲げて、それに向かって頑張りたいと思っている。
だから今日のデートも、真剣勝負だ。絶対に負けられない戦いが、ここにある。
「真人さんと結婚できる人は、幸せですよね。良いパパになりそうですし」
でも、この発言はさすがに重かったかもしれない。
結婚をちらつかせ、さらに「パパになったら…」なんてちょっと怖いだろう。「失敗したかも」と思ったけれど、真人はあまりに気にしてない感じで話を続けてくれている。
「そうですか?僕、休日はフットサルに行ったりして、自分の趣味に時間を使っちゃうので…。前の彼女とも、それが原因で別れたんですよね」
「そうだったんですね…。でも趣味の時間も大事ですよね」
「友美さんは?週末はどうやって過ごしているんですか?」
「私は…実は、キャンプにハマっていて」
「え!?失礼ですけど、意外ですね」
たぶん、私の見た目からするとアウトドア派には絶対に見えないと思う。
髪はゆるっと、ふわっと巻いたロングヘアで、マツパもネイルもちゃんとしている。渋谷のIT関連会社勤務の29歳。
ちなみに今日はブーツにミニスカート、そしてタートルネックという鉄板コーデで来た。
「意外だけどいいですね!キャンプって、ガチキャンプですか?」
「そうなんです。サウナ付きの施設に泊まったりすることも好きなのですが、大自然と一体となる感じが好きで。あとキャンプ飯って、意外に美味しいんですよ」
「SNSとかでは見たことありますが、実は僕、一度もキャンプをしたことがなくて」
「え〜!それは勿体無い!」
キャンプを普及させるべく、去年友人と行ったキャンプの画像などを見せてみる。真人も興味津々で見てくれていたけれど、ふと我に返った。
― あれ?ちょっと待って。山籠りが趣味の29歳の女って、イタくない…?
もっと可愛い趣味をアピールした方が、婚活的には良いに決まっている。だから慌てて、話題を可愛らしい方向へとシフトしようと試みた。
「真人さん、平日はお忙しいですよね?またお会いできたら嬉しいなと思って…」
「平日の夜でも、全然空いていますよ!会いましょうよ」
「本当ですか?嬉しい♡」
「でも、キャンプも気になります。ただ、今は寒いかな…」
「それなら、グランピングとかどうですか?北海道にすごく良い施設があって。雪の季節は、本当に綺麗なんですよ」
そんなことを話しているうちに、気がついたら一緒に北海道へ行く流れとなっていた。そんな良いムードのまま、私たちは外へ出た。
「今日は本当に楽しかったです!ありがとうございます」
そうお礼を言うと、真人も満面の笑みになってくれている。
「こちらこそ。次、いつにしますか?」
結果として、とてもうまく行っているように感じる。
ただ二度目のデートを振り返ると、急に“結婚”という重い話を放り込み、自分の趣味の話ばかりしてしまった気がする。
それなのに、何が真人に刺さったのだろうか?
▶前回:忘年会続きで毎晩0時過ぎ帰宅の彼氏。うんざりした彼女が決断したコトとは
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:1月4日 日曜更新予定
男が「いい!」と思った女の言動とは?








この記事へのコメント
「たしかに!チキンですもんね」
寒々しい会話🤣
しかもそれが原因で元カノにフラれた。はたして結婚に向くのかな真人は? グランピング行くのは時期尚早な気も...友美が初心者の男をどれだけリード出来るかによるけど。