Q1:結婚当初から起こっていた、夫婦間での認識の違いは?
若菜とは、社会人3年目、お互い25歳だった夏に出会った。いわゆる食事会で出会い、意気投合し、数回のデートですぐに交際することになった。
そして交際して2年目の夏、ちょうどコロナ禍だったこともあり、一緒にいる時間を“家族”として過ごそうと決め、僕たちは籍を入れた。
当時、僕は大手町の家に住んでいたのだが、結婚を機に、二人で学芸大学駅近くの50平米の1LDKへと引っ越した。
「ちょっと狭いけど…二人暮らしだからいいよね」
「うん。龍太くんと一緒に住めることだけで、じゅうぶん嬉しいから」
そんな可愛いことを言っていた若菜が今では懐かしいくらい、僕たちは幸せだった。
コロナ禍で遠出をすることもできず、盛大にみんなを集めて結婚式…などもできないタイミングだった。
それでも僕たちは近くの公園を散歩したり、時には美術館巡りをしたり。また時間があるので家でじっくり料理をしたり…と、おうち時間を自分たちの方法で楽しめていたと思う。
そのタイミングで若菜の仕事はフルリモートとなり、週5日家で働いていた。
「いいなぁ、1日中家にいれて」
僕も適度にリモートをしていたけれど、それでもたまに出社しなくてはいけない。ずっと家にいることができる若菜が、純粋に羨ましくもあった。
「寒い冬とかは、ありがたいよね〜。もう出社スタイルに戻れないかも」
そう言って笑う若菜。その間、「家にいる時間が長いから」という理由で、掃除も料理も、いつの間にか若菜がしてくれるようになっていた。
「若菜、本当にありがとう。何かできることがあったら言ってね」
「うん。まぁ今の間は時間があるから。子どもとかができたら変わると思うから、その時は宜しくね」
「もちろん!そこは任せてください」
そんな話をしていた。
もちろん、お互い働いている以上、家事は分担制だと思っている。だから僕だってお礼を言うだけではなく、僕が週末は風呂掃除担当だった。
それ以外にも一緒に買い物へ行って重い物を持つようにしていたし、ゴミ出しだって、ちゃんとしていた。
そして時は経ち、昨年末のこと。
若菜の会社が、フル出勤になった。その予兆はあったものの、実際に週に5日出勤となると若菜は面倒くさそうにしている。
「転職しようかな…」
そう嘆く若菜に、僕は聞いてみる。
「いいんじゃない?でも、何の仕事をするの?」
「またIT系かな」
「そっか…でもせっかく、今のキャリアがあるのにもったいなくない?出勤するのが、そんなに嫌なの?」
「そうだよね、別に我慢すればいいもんね」
「うん。頑張りなよ」
結果として若菜も出社することになった。
しかし今から思い出すと、若菜がフル出社になってから、徐々に我が家は変わり始めていたのかもしれない…。








この記事へのコメント
また、“作り置きは一切食べません男”
龍太がやってた家事は週末お風呂掃除、買い物、ゴミ出し、洗濯程度か? 役割分担を明確にしないと不満が募るばかりだと思うし。リモート解除になったタイミングとかで普通は相談するけどなぁ。