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男と女の答えあわせ【Q】 Vol.293

仕事が忙しい彼氏と上手に付き合うには?労いの言葉だけでは不十分、男が求めているのは…

三浦マキ

Q1:リードしてくれる年下の彼氏♡彼的にはどう思っていた?


「すっごいタイプです」

博之と初めて会った時、彼から突然そう言われたことはかなり衝撃的だった。私の方が3歳年上だったけれど、そんなことは気にも留めなかったらしい。

「年齢とか、関係ないんで」

そう言って、博之はグイグイときた。

今年で30歳になる博之は、IT関連の会社に勤めている。細身で背が高く、どこかひょろっとした印象の人だ。会話が面白くて知的だったので、私は会うたびに彼に惹かれていった。

「でも、私彼氏いるんで…」

そう素直に伝えると、逆に博之は燃えたのかさらに追ってきた。

「ですよね…でも俺、愛さんのこと諦めません」

そんな勢いに押される形で(ちょうど別れようと思っていたタイミングでもあったので)、私は彼氏と別れて博之の元へ行くことにした。

「博之くん、よろしくね」

そう言うと、彼はひどく喜び、そして私に誓ってくれた。

「マジっすか!絶対、大切にします」

その宣言通り、博之は交際後もかなり優しく、理想的な彼氏だった。


目黒にある博之の家に、私が週末泊まりに行く…というデートが定番となっていた私たち。

家でごろごろするだけではなく、博之はちゃんとどこかへ連れ出してくれるし、たまに料理もしてくれる。

「愛ちゃん、どこか行きたいところある?」
「どこでもいいなぁ。ヒロ君的には?どこかある?」
「買い物に行きたいかも」
「それなら、ちょうど観たい映画があって。ヒルズでやっていたはず」
「何ていうタイトル?」

結局その週末は博之が映画のチケットを取ってくれ、私たちは映画デートをすることになった。

「あ〜面白かった。ヒロ君、晩御飯どうする?」

映画館を出ると辺りはすっかり暗くなっており、19時を過ぎている。お腹も空いたし、家より外で食べたい気分だった。


「ヒロ君、せっかくだし近くで食べてから帰らない?」
「うん、そうしようか。愛ちゃん、何か食べたい物ある?」
「なんだろう…何でもいいな」
「お肉、お魚。和食系、中華系…」
「焼肉はパス、かな」

何となく、焼肉以外がよかったので思ったことを伝えてみる。でもそれ以外は特に思い浮かばないし、何よりも博之が食べたい物に合わせる方が、私的には居心地が良い。

「了解。じゃあ和食にしようか」

やっぱり、彼の中では食べたい物は決まっていたらしい。

私よりも博之の方が我が強いというか、意思が固い。だから基本的に、私が彼に合わせるスタイルが多かった。

「ヒロ君、近くでいいお店、知ってる?」
「どこかあったかな…。探してみる」

こうして、手際の良い博之はパパッとお店を決め、予約をしてくれた。

「男性は、頼られた方が嬉しい」とよく聞く。それに輪をかけて博之は行動が早いので、基本的に私が彼に合わせたり、引っ張ってもらう…というスタイルで落ち着いていた。

この記事へのコメント

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No Name
愛と一緒にいても全然「癒し」にはならない、逆に疲れるだろうなと思った。何でもいい、特にない、労わる言葉はくれても態度は無し!疲れてる彼に買い物行かせて何かついでに買ってこい、何でもいい。 もうイライラして耐えられなくなったんだね。
2025/11/08 05:1825Comment Icon4
No Name
「ヤダ別れない」と地団駄踏んでみた
33歳にもなってホラーだわ
2025/11/08 05:2323Comment Icon2
No Name
たまにはデートのプラン提案するとか、手料理作ったり俺にマッサージでもしてくれよってこと?😂 ビールは....普通一緒に買いに行く。何かついでに買ってきてってw
2025/11/08 05:1116Comment Icon6
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男と女の答えあわせ【Q】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

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