Q1:リードしてくれる年下の彼氏♡彼的にはどう思っていた?
「すっごいタイプです」
博之と初めて会った時、彼から突然そう言われたことはかなり衝撃的だった。私の方が3歳年上だったけれど、そんなことは気にも留めなかったらしい。
「年齢とか、関係ないんで」
そう言って、博之はグイグイときた。
今年で30歳になる博之は、IT関連の会社に勤めている。細身で背が高く、どこかひょろっとした印象の人だ。会話が面白くて知的だったので、私は会うたびに彼に惹かれていった。
「でも、私彼氏いるんで…」
そう素直に伝えると、逆に博之は燃えたのかさらに追ってきた。
「ですよね…でも俺、愛さんのこと諦めません」
そんな勢いに押される形で(ちょうど別れようと思っていたタイミングでもあったので)、私は彼氏と別れて博之の元へ行くことにした。
「博之くん、よろしくね」
そう言うと、彼はひどく喜び、そして私に誓ってくれた。
「マジっすか!絶対、大切にします」
その宣言通り、博之は交際後もかなり優しく、理想的な彼氏だった。
目黒にある博之の家に、私が週末泊まりに行く…というデートが定番となっていた私たち。
家でごろごろするだけではなく、博之はちゃんとどこかへ連れ出してくれるし、たまに料理もしてくれる。
「愛ちゃん、どこか行きたいところある?」
「どこでもいいなぁ。ヒロ君的には?どこかある?」
「買い物に行きたいかも」
「それなら、ちょうど観たい映画があって。ヒルズでやっていたはず」
「何ていうタイトル?」
結局その週末は博之が映画のチケットを取ってくれ、私たちは映画デートをすることになった。
「あ〜面白かった。ヒロ君、晩御飯どうする?」
映画館を出ると辺りはすっかり暗くなっており、19時を過ぎている。お腹も空いたし、家より外で食べたい気分だった。
「ヒロ君、せっかくだし近くで食べてから帰らない?」
「うん、そうしようか。愛ちゃん、何か食べたい物ある?」
「なんだろう…何でもいいな」
「お肉、お魚。和食系、中華系…」
「焼肉はパス、かな」
何となく、焼肉以外がよかったので思ったことを伝えてみる。でもそれ以外は特に思い浮かばないし、何よりも博之が食べたい物に合わせる方が、私的には居心地が良い。
「了解。じゃあ和食にしようか」
やっぱり、彼の中では食べたい物は決まっていたらしい。
私よりも博之の方が我が強いというか、意思が固い。だから基本的に、私が彼に合わせるスタイルが多かった。
「ヒロ君、近くでいいお店、知ってる?」
「どこかあったかな…。探してみる」
こうして、手際の良い博之はパパッとお店を決め、予約をしてくれた。
「男性は、頼られた方が嬉しい」とよく聞く。それに輪をかけて博之は行動が早いので、基本的に私が彼に合わせたり、引っ張ってもらう…というスタイルで落ち着いていた。








この記事へのコメント
33歳にもなってホラーだわ