Q1:DMで連絡をしてくる男の心理は?
元々仲が良かった男女混合のグループに、今年の春くらいから義樹が加わり、みんなでBBQをしたり飲みに行ったり…という感じだった。
義樹が初めて来たとき、私は思わず飛び上がりそうになった。肌が綺麗で塩顔で、身長は180cmと高い。その上、職業は外資系IT会社に勤めるエンジニアと条件がそろっている。
しかし、当時義樹には彼女がおり「カッコいいけど、やっぱり彼女持ちか…」と思い、諦めていた。
ところが6月にみんなで集まった際に、義樹が別れたと知る。
思わず心の中で喜んでしまった自分を反省しつつ、義樹は落ち込んでいたので、励ますべく隣に座る。
「義樹、別れたの?」
「そうなんだよー。何度経験しても、別れって凹むものだね」
「慣れないよね…ドンマイ。でも義樹なら、すぐに新しい彼女ができるでしょ」
「どうだろうな」
そんな会話を続けているうちに、なんとなく良い雰囲気になり、みんなの会が解散した後も二人で25時くらいまで飲み明かした。
そろそろ帰ろう、と店を出て、エレベーターに乗り込んだ。お互い酔いが回っていたせいだろうか、無言になったタイミングでキスをしていた。
「あ…ごめん」
「いや、こちらこそ」
エレベーターのドアが開き、若干気まずい空気が流れる。ただビルの外へ出て慌ててタクシーを拾おうとする私に対し、義樹はこう言った。
「菜々、ごめん。でも適当な流れとかじゃないから。改めて、ちゃんとご飯行こう」
その言葉が嬉しくて、私は笑顔でうなずきながら手を振ってタクシーに乗り込んだ。
そしてこの言葉通り、一週間後。義樹はちゃんとデートに誘ってきてくれた。
◆
「この前はごめん。なんか変なことして」
彼が予約してくれた目黒のビストロで、ビールを一口飲んだタイミングでいきなり頭を下げられ、私は若干面食らう。
「やめてよ、こんな所で。しかも別に嫌でもなかったし、義樹は悪いことしてないんだから」
「え、本当に?大丈夫だった?」
「うん。いいよ、もう」
「そっか、良かった。変なことしちゃったかなと思って反省していて」
「別に嫌じゃなかったし…酔っていたとはいえ、嫌いな人とは“あんなこと”しないでしょ」
そう言うと、いつも通りの笑顔になった義樹。その笑顔を見て、心底「ズルい男だな…」と思う。
「義樹ってさ、人たらしだよね」
「そう?菜々もじゃない?」
「私はそんなことないよ」
飲んで食べているうちに、いつも通りの私たちになってきた。そのことに安心すると同時に、「彼ともう少し進展して、特別な関係にもなりたい」という欲も湧いてくる。
「義樹、今はもう彼女作る気ないの?」
「うーん。そんなにすぐに作ったら、前の彼女に申し訳ないなと思って」
「どんだけいいやつなんだよ」
こんなふうに軽く受け流されてしまったけれど、この日を境に、私と義樹の関係は何かが変わった気がする。
なぜなら、ここから毎日彼から連絡が来るようになったからだ。
この記事へのコメント
で、何となく即レス負担だし菜々からの好意にも気付いて、付き合う気も無いし思わせぶりはやめようってなった?!
菜々から誘ったイタリアンが高級店だったが(三軒目迄含めて一度も) 財布を出さない彼女にドン引きしたとか? もっと言うと軽々しくエレベーターでキスに応じるような女性に興味はない...続きを見るとか言い始めるアンサーかもww
イタリアンのデート後、菜々がインスタに義樹と分かるように彼の持ち物(例えば時計など) を見切れさせた思わせぶり投稿していて、それを見てもう無理だと思われた?
と同時に元カノと復縁とか。