A2:金遣いが荒い上、妻として最悪だったから。
そして交際を開始しても祥子は何も変わらず、お淑やかで良い女性だった。だから「そろそろいいかな」と思い、交際半年で結婚を決めた。
ただ入籍した直後に、祥子は突然「仕事を辞める」と言い始めた。
「鉄二、私ね仕事を辞めたいんだけど…。妊活もしたいし」
正直、驚いた。仕事は続けると勝手に思っていたから。でも祥子は子どもが欲しいと言っているし、本人の好きにすればいい。そう思った。
「わかった。でもせっかくなら…落ち着いたタイミングでいいけど、祥子がやりたい事をやってみたら?」
この時は、本当にそう思っていた。
子どもが欲しいなら妊活に専念するでも構わないし、仕事がしたいなら仕事をすればいい。彼女がやりたい事をするのがよいと思っていた。
ただ入籍して3ヶ月経った頃に僕は気がついた。「祥子って…何もしてなくないか?」と。
結婚してからすぐに宣言通り仕事を辞めた祥子。それでもいいのだが、僕が許せなかったのは、文字通り“何もしない”ということだ。
それだけではない。
何もしないのに、僕のクレジットカードで好き放題買い物をして散財しまくる。その額もどんどん増えていき、家での生産性は皆無なのにお金だけが減っていく。
しかも最初は、大きな買い物をするときは、僕に聞いてくれていたのに、次第に断りもなくお金を湯水のように使うようになった。そして、クレジットカードの請求額が200万を超した時、さすがに堪忍袋の緒が切れた。
しかもそれが発覚した日に限って、家へ帰ると祥子が文句を言ってきた。
「鉄二、最近遅いよね」
この時の怒りを、どう表せば良いだろうか。諦め半分、怒り半分……何かがプツンと切れた。
「お前、家にいて何もしていないくせに、よくそんな文句ばかり言えるな?文句あるなら、働いたら?」
少しでも働くとか、気を使うとか…しようともせずに金ばかり使う。この結婚生活、僕にとって何がプラスなのだろう。
「そんなこと言われても…」
「俺がお前と結婚したメリットって、何?何があるか、述べてもらっていい?」
「ごめん…」
「一旦、家族カード止めるから」
そう言うと、急に泣きついてきた祥子。
「え、嘘でしょ?それだけは勘弁して!!」
― 結局、金か…。
僕も、彼女を上辺の条件で見ていた節がある。それは否定できないし、僕も悪かった。しかし彼女のこの豹変っぷりは、もはや詐欺レベルだ。
結婚生活が長引くほど、僕の財産が消えていく。
同時に、離婚するにしても婚姻生活が長引くほど奪われる財産が増えていく。
― ただの金好きの女と結婚してしまったのか…。
愛もないこの結婚生活。一刻も早く別れようと決め、結果として結婚後9ヶ月で離婚を申し出た。
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マッチングアプリの正解とは
この記事へのコメント
そういう人からも相手にされずに、39歳まで来たのは誰?
まじで偉そう。腹立つこのジジイ、何様だよ。