Q1:女が交際を決めた理由は?
僕より2歳年上の33歳の彩花とは、マッチングアプリを通じて出会った。彩花は、パーツがはっきりした美しい顔立ちが目を引いたし、外資系の保険会社で働いているし自立していそうなところがいいなと思った
僕は31歳、丸の内にあるM&Aの会社勤務で年収は1,200万程度はある。
お互いのプロフィールが良かったのか、マッチした後比較的すぐに会うことになった。
そして最初に彩花に会った時、あまりの華やかなオーラに思わず圧倒されてしまった。
それなのに話してみるととても気さくで話しやすく、そのギャップがたまらなく良くて、「この人、モテるだろうな…」と思ったことを覚えている。
だから他の人に取られたくなくて、初対面の時にどうにかして、次に会う約束を取り付けようとした。
「彩花さん、食事だと何が好きですか?」
「私は…焼き鳥が好きです。潤さんは?」
「僕も焼き鳥、好きです!良ければ今度、この店行きませんか?『鳥しき』出身の方が新しく作った店が今年の頭くらいに赤坂にできて、気になっていて」
「それは気になるし、美味しそう!行きたいです!」
店のおかげなのか、僕の力なのか…。とりあえず二度目のデートを、『赤坂ひめの』で実現することができた。
デートにもぴったりの内装と、安定のクオリティ。シンプルながらも鶏肉の各部位の個性が引き立つ焼き鳥は何を食べても美味しく、隣で彩花も“大満足”と言わんばかりの表情を浮かべている。
「美味しい〜♡」
食べる時にほっぺたを押さえる仕草をした彩花。それがまた可愛くて、僕はもうニッコニコの笑顔だったと思う。
「良かったです。『鳥しき』一派なら、絶対に外さないなと思っていて。彩花さんは、普段の食事はどうされているんですか?」
「週末はこうやって外食が多いけど、平日は結構自炊が多いかな」
「そうなんですか?意外と言ったら失礼かもですが…。偉いですね。何を作るんですか?」
そんなことを聞いていると、彩花はスマホの中に入っている料理の写真をいくつも見せてくれた。
「美味しそう…!いつか食べてみたいな」
思わずそう本音を漏らすと、彩花は焼き鳥を美味しそうに食べながら、笑顔になった。
「本当に?」
「うん、本当に」
敬語とタメ語が入り交じる感じも良くて、僕は思わずビールを飲み干す。
「彩花さん、趣味とかあるんですか?」
「趣味かぁ…。旅行とか?あと映画鑑賞かな。映画館へ行くのも好きだし、家で観るのも好きで」
「わかります!!僕も好きです」
「ちなみに、好きな映画TOP3は?」
会話も止まらず、デートもしっかり盛り上がる。そんな食事の中盤から、僕は「もう、今日“好きだ”と言おう」と決意を固めた。
そして店を出て2軒目へ誘い、帰る間際に思い切って思いを伝えてみた。
「まだ2回目ですけど、本気でいいなと思っています。良ければ、僕と付き合っていただけませんか?」
すると少し悩んだ様子を見せた彩花。でもしばらくして、最高の笑顔で頷いてくれた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
こうして、晴れて楽しい交際が始まった僕たち。しかしもちろんすべて順調だったわけではなかった。
この記事へのコメント
半分は焼き鳥のPRかなw 彩花もかなり気が強い女。わがままだし10歳程度歳上のオジと合うんじゃないかな。