A32854775b69aaf334d9dfd97aa988
男と女の答えあわせ【Q】 Vol.271

彼の大阪転勤2ヶ月後に「別れたい」と言われた26歳の女。29歳男の本音は…?

Q1:男が最初に手を出してこなかった理由は?


義樹とは、当時よく飲んでいた慶太の紹介で知り合った。

実は最初、義樹のことを紹介してくれた慶太のことを「いいな」と思っていた。でも遊び人でモテる慶太は私のことなんて眼中にないのか、義樹のことを「マジでいい奴だから」と紹介してきた。

そんな経緯で紹介された義樹だけれど、慶太も交えて何度か飲むうちに、彼の人柄にどんどん惹かれていった。

「菜々ちゃん、お酒弱いの?無理して飲まなくていいよ」

例えば、飲むとすぐに顔が赤くなる私を義樹はいつも気遣ってくれる。そして回数を重ねても、彼の紳士的な態度は何も変わらなかった。


それは2人で食事へ行くようになっても、何度デートをしても変わらなかった。

「義樹くん、この後どうする?」

痺れを切らした私の方が家へ誘ってみても、義樹はまったく乗ってこない。

「明日早いし、帰ろうかな。送っていくよ」
「……家に寄って行かないの?」
「女の子が、そんなこと軽はずみに言っちゃダメだよ」

こんなふうに軽くあしらわれてしまう。だから結果として、私のほうから行動を起こした。

「義樹くん、私たち付き合わない?」

この時の義樹の驚いた顔は、きっと忘れないと思う。

「うん。それはいつか、僕のほうから言おうと思っていたけど…ごめんね、先に言わせちゃって。ありがとう」
「じゃあ、そういうことで」
「これから宜しくお願いします」

律儀で真面目な義樹とは、こんな感じで交際が始まった。

そして交際が始まってからも、とにかく義樹は優しかった。

ただ私はお酒が好きなのだけれど、義樹はお酒が弱い。だから量でいうと義樹よりも、私のほうが飲めた。


「菜々ちゃん、飲みすぎないで」
「そんな飲んでないよ。義樹は?」
「僕は今日、一滴も飲んでいないからシラフです」
「え〜飲もうよ。つまんないじゃん」
「いいの、僕は。2人で酔っ払ったら、収拾つかないじゃん」
「つまんないの」

飲むと毎回こんな感じだったけれど、義樹は怒ったこともないと思う。

いつも私のからみ酒にも付き合ってくれ、本当に優しかった。

そして交際して1年も経つと、必然的に結婚の話にもなる。お互いの両親のことや友人のこともよく話していたため、すぐにでも結婚する気でいた。

でもそれと同時に、気がついたことがある。彼の友達に、一度も会ったことがないことに…。

この記事へのコメント

Pencil solidコメントする
No Name
酒癖の悪さは徐々に直した方がいい!
一方、お酒飲めない男子もどうなんだろう、毎度オカンのように「飲み過ぎないで」言われたら楽しく飲めない。
2025/06/07 05:3335Comment Icon10
No Name
菜々は飲むとすぐに顔が赤くなるなら、“アルコールの分解が遅いタイプ” で二日酔いにもなりやすい人だね。どちらかと言うとお酒は好きだけど強くはない。で、義樹はお酒に弱いしそんなに好きでもないって事なのか? よく分からなかった。 一緒に飲みに行ってもコーラとかジュース頼んで「僕一滴も飲んでいないからシラフです」って、めちゃくちゃつまらないよね。お酒好きな人からすると。 菜々本人もからみ酒と言ってるし、やや酒乱なのか? で義樹も酒癖の悪さが好きじゃなかった?
2025/06/07 05:1924Comment Icon13
No Name
お酒が入ると絡む女か。うざそう。26歳ならそろそろ落ち着いて飲めるようにならないと。
菜々の友達に会わせた後「賑やかでいいね」は恐らくうるさ過ぎてウンザリしたんだと思う。 義樹はお酒一切飲めない女性と付き合えばいい。
2025/06/07 05:2923Comment Icon4
もっと見る ( 56 件 )

男と女の答えあわせ【Q】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

この連載の記事一覧