年齢や経験とともにお金の価値観は変わっていくもの。趣味や自分磨き、コレクション……。
一通りいいものを身につけ体験してきた45歳たちは、いまどんなことにお金をかけているのだろうか。そのリアルに迫った。
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“経年とともに味が出る「ビンテージアイテム」は、45歳の気分にぴったり”
医療コンサル企業「株式会社イームス」代表取締役。医療従事者への講演や医療に関する研究開発や製品開発を行う。
ビンテージアイテムの収集に凝っているという藤井さん。お気に入りはフランス在住の知人から購入した1960年代のエルメスの“グレンデシャン”のブレスレットだ。
「時代が変わってもいいものは廃れないし経年とともに味が出るのも魅力。どんな過程を経て自分の手元にあるのかという歴史や、デザイナーのストーリーを聞くのも好きです」と話す。
職人技や手仕事などのクラフトマンシップも心惹かれるポイント。
【いま欲しい3つのアイテム】
①「エルメス」のシェーヌダンクルのコマネックレス(初期のモデル)
ビンテージのエルメスは6点持っていますが、やはり人気の“シェーヌダンクル”の初期モデルは手に入れたい。
②「エルメス」のグレンデシャンのブレスレット(ゴールド)
シルバーの色違いでゴールドもゲットしたい。その日のコーディネートに合わせてバリエーションを楽しめそう。
③「パテック フィリップ」のカラトラバ
仕事柄、着る機会が多いスーツに合わせる想定。正統派なドレスウォッチでシンプルなデザインに惹かれている。
“恋愛も仕事も印象勝負。自分の「素」を磨くモノにお金を惜しまない”
マーケティング会社「インタビュールーム株式会社」の代表取締役。趣味はお酒やグルメ、美容、筋トレなど。
コスメコンシェルジュ資格を持ち、同アンバサダー2024年度を任命された男性美容家でもある岩倉さん。日々欠かせない自分への投資は“美容液”。
「この1本に出合ってから肌が激変!多少高くても『自分は綺麗になったんだ』と思考転換でき、鏡を見る癖がついて脂っこいものを控えるなど内面にも変化が」
“自分の見た目を向上させるものにはお金を惜しまない”というマネー美学が、内外をプラスに導いているようだ。
【いま欲しい3つのアイテム】
①「MYTREX」のMYTREX PROVE
プロフェッショナル仕様のトータルリフト美顔器。スキンケアだけでは解消されないシワなどの悩みを解消したい。
②「バイオプログラミング」のレプロナイザー 107D Plus
最高級クラスのドライヤーで価格は16万円ほど。毛量が多くブリーチやカラーで髪が傷んでいるので気になる。
③「リトル・サイエンティスト」のリケラエマルジョン
髪の内部から整えてくれる補修乳液。40代になってから髪がパサつくようになったのでトリートメントはこだわりたい。
“デザインにこだわり、量産型でないアイテムに価値を感じる”
株式会社ユニテ代表取締役社長。神戸出身、表参道在住。フランス料理店でのサービスマンを経て、30歳で起業。
「実態のないものやデジタルにはお金をかけず、手で触れるもの、自分に肌なじみが良いものにお金を使う」との価値観を持つ浅本さん。さらに、量産型ではなくブランドのストーリーも重視。
そんな浅本さんが愛用するのが『グラフペーパー』で購入したバッグだ。
「日本人の腕の長さに合った取っ手の寸法や、形状を保てるフレーミングなどデザインが秀逸。日本製を買うことが多いです」
今や仕事に欠かせない相棒に。
【いま欲しい3つのアイテム】
①「BLANC」のサングラス
福井県鯖江市の熟練した職人が作るプロダクト。日常的に楽しめるコンテンポラリーなデザインが好み。
②「J.M. WESTON」のチェルシーブーツ
作りが良くクラシックな雰囲気なのに、どんなファッションにもしっかりとフィットするタイムレスな一足。
③「takes.」のロングスリーブTシャツ
竹100%の「TAKEFU」という素材を使用した半袖Tシャツは着心地抜群で愛用中。いま狙っているのは長袖。
“縁を感じるものや自分の店に還元されるモノに投資したい”
創業150年のミシュラン掲載店『銀座 四代目 髙橋屋』の4代目店主。住まいは月島で、買い物はほぼ銀座。
「銀座4丁目、4階、4号線など、自分との共通点がある場所で買い物する傾向にある」というのが、老舗鰻店4代目の髙橋さん。
ミシュラン掲載のご褒美に購入した時計は「パテック フィリップの社長が3代目から4代目になりモデルチェンジしたタイミングで、自分との縁を感じて購入した」のだとか。
御礼を兼ねて常連客の店で買い物することも多く、自分のお店に還元されるお金の使い方を意識しているという。
【いま欲しい3つのアイテム】
①北大路魯山人の器
和食文化とも親和性がある北大路魯山人の作品に惹かれます。その美しい造形に、自分もお客さんも癒やされそう。
②「ポルシェ」の911 GT
ヨーロッパのミシュランシェフが乗っていて憧れます。また、上流階級が集うポルシェクラブは、仕事にも有利。
③「ダンヒル」のスーツ
もともとサッカー日本代表の選手が仲間内に多く、彼らと同じものを着用することで、より人脈が広がると期待。
“45歳の消費は「自己投資」か「信念」か。選択に現れる、美意識のカタチ”
45歳の消費には、共通する基準がある。それは「意味のあるモノしか選ばない」という姿勢だ。
モノの背景やストーリー、デザイン思想、信頼関係――
価格や流行ではなく、“納得できる理由”があるかどうかが鍵になる。また、見た目の変化や体験を通じて、自分を高めることにお金を使う傾向も強い。
単なる所有ではなく、“選択”そのものが自己投資であり、人生観の表明となっているのが、いまの45歳だ。
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