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男と女の答えあわせ【A】 Vol.264

「不安にさせられる恋愛は、もういらない」32歳女が結婚相手に望むコトとは

A1:遊んでいる、モテるアピールは不要。


健太は、友人の加奈の紹介だった。「条件も悪くないし、いい人だよ」と言われ紹介の場へ行くと、そこに健太はいた。

「健太は、本当に優しくて気も使えて。しかも外コン勤務で、将来も有望だよ」

加奈にそう紹介された健太は、少し恥ずかしそうな笑みを浮かべていた。なんだかそれが可愛くて、私も思わず笑顔を返す。

結局すぐに二人で食事へ行くことになり、健太は『焼肉 うし松』が手がけた『一鳥目 とり松』を予約してくれていた。


鶏焼肉という珍しさ。そして『南青山 七鳥目』との奇跡のコラボで、オープン当初から話題になっていたけれど、この名店のタッグは美味しいに決まっている。

そして焼き方が難しい鶏肉も、焼き師の方が丁寧にサーブしてくれるので、お任せもできて安心だった。

「健太さんって、グルメなんですね」
「食べることが好きなのと、外食が好きで」
「わかります!心が華やぎますよね」

話していると、好きなテイストが似ており、嬉しくなる。

「でもそんな外食が好きで、春香さん、よくそのスタイルキープできていますね」
「その分、頑張って運動しているので」
「え!僕も運動好きです。何をされているんですか?」
「私は今、週1でパーソナルに通っています」
「本当に?僕もです」

しかも健太もジムへ通うのが好きらしく、そのあたりの話でも盛り上がった。

「ちなみに春香さんって、どういう男性がタイプなんですか?」
「私は、頭がいい人かな。あと優しくて、尊敬できる人が好きです。健太さんは?」

そして、ちゃんとお互いの恋愛の話もできたのはかなりポイントが高い。さらに、健太はしっかり、私のことを「恋愛対象です、アリです」と明言してくれた。

「僕は一緒にいて楽しい人かな。春香さんみたいに、たくさん飲んで、たくさん食べて、笑顔が素敵な人とか。すごくタイプです」

アップグレードして、『南青山 七鳥目』直伝の「親子丼」にしてもらった〆を目の前にして、思わず頬が紅潮する。そう言われて嬉しくないはずがないし、これは先に進められる可能性が大いにありそうだ。


だから私も、とろとろの卵が口の中で溶けていく「親子丼」に感動しながらも、ちゃんと聞いてみることにした。

「健太さんって、今彼女とかいないんですか?」

でもこの質問に対する健太の返事に、私は一瞬、箸を持つ手が止まる。

「いないですよ。適当に遊んでいるような相手はいますが、本命はいないです」

― どういうこと?

今、目の前には私がいる。それなのに、「適当に遊んでいる相手がいる」と言うなんて、だいぶ失礼な話だ。

しかし健太は気にしていなそうだし、むしろちょっと自慢げだったので、少しだけ嫌味を言ってみる。

「おモテになるんですね」
「いや、どうなんでしょう。本気で好きになれるような人がいなくて。春香さんは?」
「私も、今フリーです」
「そうなんだ」

― これは一体…。

モヤモヤしたけれど、一旦受け流すことにした。まだ29歳だし、遊びたい年頃だろう。それに、楽しかったから2軒目へも行ったのだけれど、そこでも盛り上がれたし、また会いたいと素直に思ったから。

「春香さん、また会いたいです」
「私もです」

だから次のデートの約束もした。それに、会うまで連絡もこまめに取り合えるほど話題もあった。

しかし二度目のデートで、“一旦休止”となってしまった…。

この記事へのコメント

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健太がアホ過ぎるから答え合わせもなにもって感じだけど、春香の言ってる事も最後の方よく分からなかった。「上手に包み込んであげよう」辺りは単にキモいだけ。で結局 “様子見” って!!?
2025/04/20 05:1735Comment Icon5
No Name
アップグレードして、『南青山 七鳥目』直伝の「親子丼」にしてもらった〆を目の前にして思わず頬が紅潮する。
文章のセンス無さ過ぎ
2025/04/20 05:2028Comment Icon4
No Name
健太は論外だけど春香もなんだか嫌な感じ。お望み通りの反応をやってみてあげるとか大人として上手に包み込んであげようとか、随分と偉そうに言うなと。 性格ブスだから32歳まで不安にさせられるような相手としか付き合えずに来たんだね。誰もいない寂し〜い一人の部屋にも慣れるほど。
2025/04/20 06:0123Comment Icon4
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男と女の答えあわせ【A】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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