2025.03.28
「ミシュランガイド京都・大阪2025」が3月27日に発表された。
「大阪・関西万博」の開幕を4月に控えた盛り上がりの前哨戦としても、大注目の今回の発表。
高まる大阪熱はもちろんのこと、大阪は古より「食の台所」と呼ばれるようにレストランも百花繚乱で、東京を主戦場とする大人も今こそ押さえておきたい店がたくさんある。
「ミシュランガイド京都・大阪2025」掲載店の中でも、東京カレンダーが現地取材で見つけ出した「東京とはひと味違う、東カレ的レストラン」をピックアップ。
艶やかな夜を過ごすのは、東京か、大阪か。
大人の選択肢は、多いほど、いい。
2025年、三つ星に輝いた『HAJIME』の凄み
国内外の食通が飛行機に乗ってでも、『HAJIME』を体験したいと切望する。食事が叶えば、涙を流す人が後を絶たないという。
そこまで人の琴線に触れる食体験を形づくるまでオーナーシェフの米田 肇氏が費やした時間は計り知れない。
コースは「森」「磯」「近海」「地球」「海」「破壊と同化」「希望(生命と大地の芽吹き)」「春待つ」「愛」と9品が続く。
写真の「地球」は、言語化すれば何冊にも及ぶ地球の循環をひと皿で表すような、この店を象徴する傑作だ。
「料理で地球の循環を表現したいと思って生まれたお皿です」。大阪が世界へ誇るひと皿は、食べる者の想像を超えてくる。
大阪の一つ星店は東京とは一線を画していた!
店の目印は洞窟の入口のような湾曲した壁。左官塗りのアプローチを抜け中に入ると、温もり漂う秘密基地的な空間が広がる『アニエルドール』。
2017年よりミシュランの一つ星を維持するフレンチだが、2025年も、一つ星に輝いた。
食材への慈愛を感じるこの店の特長が、同じ素材をふたつの方法で食べ比べさせる手法だ。
例えばフグと白菜。ひとつは白菜を炊いてフグのあらのゼリー寄せと合わせたタルト、もうひとつはフグのコンソメを加えた白菜のフラン。
連続で食べれば香りの感じ方の違いに感性が磨かれる心地だ。大阪といえばフグの消費が多い街だが、こんな可憐に食べられるのは同店だけ。
東京でも大阪でも焼き鳥人気がますます高まる昨今、その先端を走り続ける『焼鳥 市松』。
昨年に引き続き一つ星を獲得した店主の竹田英人さんは、これまでに多くの弟子を輩出。その圧倒的なチーム力によって生み出される光景も、東京ではお目にかかれない名物のひとつ。
店主を中心に焼き台を囲んで、威勢のよい声を出し合う姿はラグビーのハカを見ているようで高まるのだ。
時折、炎が立ち上がる焼き台から繰り出される焼き鳥は力強い旨みを湛え、パテ・ド・サンドイッチなど趣向を凝らした一品も満足感を底上げ。
並大抵のことでは納得しない関西人の欲求を満たす焼き鳥店の実力は、伊達ではない。
セレクテッドレストランも大阪ならではの個性派ぞろい
肥後橋のオフィス街から少し離れた靱公園のほど近く。『RiVi』山田直良シェフの創造的な料理の数々は、大阪でも異彩を放つ。
好例が写真中央の「フォアグラ」。長細い容器はジオラマのようだ。「森の中の古墳です」とフォアグラのムースとホロホロ鳥のラグーをサブレで挟んだ古墳にネギのパウダーを降らせ、苔に見立てる。
フォアグラを、ここ大阪の前方後円墳に眠らせる、このユーモアとウィットがこちらの真骨頂。
果たしてコースが進むほどに、タコ焼きあり、ブリ大根あり。一流の和洋ならぬ〝阪〞洋の折衷は皿に満ち、妙なる抑揚の波を打つのだ。
結論!刺激を欲するなら、大阪のレストランへ行けばいい
大阪のファインダイニングシーンの盛り上がりは最高潮。
「食い倒れの街」は独自の研ぎ澄まされたクリエイティブでもって、その名を世界に知らしめている。
写真は「ミシュランガイド京都・大阪2025」掲載の一軒で、そのコンセプトは「男性が女性を連れていく店」。
艶っぽさだってお手の物で、インターホンを押して洞穴のようなアプローチを抜け、専用エレベーターに乗るという、迷宮的な導線に盛り上がらないわけはない。
東京にはない「何か」がこの街にはたくさんある。新たな高揚を感じたい大人のために、『東京カレンダー』はこの春、大阪遠征を提案する!
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