お酒好きの東カレ編集部員が、日本酒「久保田」の魅力にハマった…特別なホテルのアフタヌーンティーをレポ!

仕事終わりに、隠れ家和食店で熱燗をしっとりと一杯いただく。大人だけに許された至福の時だ。

そんな粋な空間を愛する人なら、日本酒の「久保田」の名を聞いたことがあるはず。

新潟県長岡市に蔵を構える、朝日酒造が生んだ銘酒「久保田」。その繊細な味わいを、スイーツやセイボリーと共に意外性のあるペアリングで楽しめる体験がある。

場所は都内随一の美しい庭園を誇る「ホテル椿山荘東京」。いただくのは和の趣を感じる逸品と「久保田」が織りなす、日本酒好き必見のアフタヌーンティーだ。

果たしてその味わいは?お酒好きの東カレ編集部員・里見が、実際の体験をレポートする。


旅情が高まるホテルの料亭で幕開け


新潟をルーツに持つ私、里見は、毎年夏に必ず新潟の長岡と魚沼を訪れる。そのたびに現地ならではの酒をいただくわけだが(無論「久保田」も数えきれないほど飲んでいるが)、今回は東京で、朝日酒造の方からお話を聞く機会をいただいた。

新潟通いの私が、地元の酒蔵の方から直接お話を聞くのは初めて。そんなわけで、個人的にも胸アツな会が幕を開けた。

会場となったのは、緑豊かな庭園が広がる「ホテル椿山荘東京」内にある料亭『錦水』

約700年の歴史が紡いできた四季折々の自然が素晴らしく、これからの季節は桜が、そして初夏には蛍を眺められる場所。東京が誇る由緒正しきホテルのひとつだ。

料亭『錦水』からは庭を望み、雄大な自然を感じる。3~4月には、河津桜や寒緋桜を見に同地を訪れるのも一興


アフタヌーンティーの内容は、日本酒「久保田」が生きる味わい!


今回いただくのは、「日本酒香る和のティータイム『KUBOTAアフタヌーンティー』」

アフタヌーンティーというと、ケーキやチョコレートなどの甘味祭りを想像し、果たして日本酒と合うのだろうか?という一抹の不安が頭をよぎる。

しかし、さすがは日本酒をテーマにしているだけある。「酒と合わせるなら塩気も欲しい……」というわがままな願望(?)にピタリと当てはまるメニューが展開された。

「日本酒香る和のティータイム『KUBOTAアフタヌーンティー』」¥12,000


まず私が一番興味をそそられたのはセイボリー。3種類の風味や食感の違いでお酒とのペアリングも楽しめる彩り鮮やかな「三色団子串」や、朝日酒造の酒粕を使用した粕漬けなどが可憐にお目見え。

どれも上品な“つまみ”らしくもあり、自然と酒を欲する風味豊かな味わいだ。

セイボリー。左下より時計回りに、「三色団子串」「焼き蛤粕漬 菜花」「海老芋奈良漬ポテトサラダ」「八朔生春巻き」など


別皿にもアフタヌーンティーらしくフィンガーフードが盛られ、美味しいものを少しずつたくさん食べたい派の私の心をくすぐる。

別皿。上から時計回りに、「親子散らし丼」「おはぎ」「赤蕪黄身寿司」


椀物は、帆立やエビ、木の芽のしんじょを三段に蒸しあげ、目にも優しい色合いが特徴のお吸い物。ひと口すするとほっと心が安らぐ香りが口中に広がる。

椀物の「吸物 三色真丈」


そしてアフタヌーンティーの目玉であるスイーツには、どれも日本酒「久保田」が配合される。

ほんのり和酒の香りを感じられる構成で、ただ甘いだけではなく、きちんと日本酒とのマリアージュが計算し尽くされていた。

真ん中の「せとか入り萬寿のゼリー」、左上の「花束のカップケーキ『碧寿』」など「久保田」の日本酒の特徴を生かした彩りの良いスイーツ


例えば、「柑橘の女王」とも呼ばれるほど濃厚な果汁が特徴の“せとか”の果肉を、深みのある口当たりの「久保田 萬寿」に一晩漬けた「せとか入り萬寿のゼリー」や、「ホテル椿山荘東京」定番のプレーンスコーンには、旨みの強い「久保田 碧寿」を混ぜたクロテッドクリームを付けるなど。

香りや味の深さに違いがある「久保田」シリーズの中から、料理長がスイーツに合う日本酒を厳選し、考案したメニューが並ぶ。

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