2025.02.01
男と女の答えあわせ【Q】 Vol.253Q2:二度目のデートで男が女に決めたワケは?
二度目のデートは、2週間後の土曜日になった。
服装は、派手すぎず地味すぎずを意識した結果、白のニットに黒のスカート…という無難なコーデになってしまった。けれど上質なニットなので、見る人には分かる物だと思う。
そしてアクセサリー類は、華奢なものだけにしてハイブランド類は一旦排除した。
二度目のデートは、赤坂にある和食の名店『赤坂おぎ乃』を予約してくれていた亮太。
行ってみたかったし、格式の高いお店だっただけに、思わず背筋が伸びる。
「素敵なお店ですね。来てみたかったんです」
「良かったです。素敵な女性とのデートに、素敵なお店は必須ですから(笑)」
「素敵って…」
さりげない言葉だけれど、亮太の中で少しは私を意識してくれていたことが伝わってきて、嬉しくなる。
「愛さん…敬語やめませんか?年齢もほぼ変わらないですし」
「ですね」
そして前回では話せなかったような、恋愛観の話にも今回はちゃんとなった。
「愛さんは、どういう男性がいいとかあるの?」
「私は、優しくて一緒にいて楽しい人かな。亮太さんは?」
「僕も同じ。一緒にいて楽しくて、あとは趣味が似ている人がいいかな」
「それは大事!」
「愛さん、ゴルフもするんだっけ?」
「うん。旅行の楽しみの一つにゴルフも入ってるよ」
「え!まったく一緒なんだけど」
思わずため息が漏れてしまうほど美しく、一品一品が素晴らしい「八寸」などをいただきながら、デートは大いに盛り上がる。
「え〜じゃあ愛さんって、意外に料理とかするの?」
私は、どちらかというと派手に見られるタイプで、「お金かかりそうだね」と言われることもある。
しかし実際には意外に家にいることも多く、料理も好きだった。
「見た目が派手だからか、意外だねってよく言われるけど、実は家にいるのが好きで。飲み会とか疲れるし…。元々私の母が料理上手だったから、私も料理は好きなんだよね」
「すごいね」
「亮太さんは?料理とかする?」
「僕はもっぱら外食か、デリバリーに頼りっぱなし…」
「男性のひとり暮らしなら、そうなっちゃうよね」
そんな話をしていながら、私は色々と考えた。
― この人、いいな…。付き合えたら嬉しいな。しかも結婚願望強そうだし。
そう思ったので、私も私で動いてみる。恋愛のルールブックに従うと、「1軒目で帰るのがいい女」とか「初デートはさっと身を引いて、余韻を残せ」と書いてある。
だから、それらのルールには反するのかもしれない。
でもまだ一緒にいたくて、解散したくなくて私はつい引き留めてしまった。
「亮太さん、この後もう1軒行かない?」
「もちろん!行こうよ」
結局この日は深夜まで盛り上がり、家に帰ったのは25時を過ぎていた。
でもその結果、次のデートで亮太から告白してきて、1ヶ月後にはプロポーズまでされた…と、すべてがとんとん拍子に進んだ。
彼に出会ってからあっという間に終わった、私の婚活。
大好きな人からプロポーズされて、嬉しいなんて言葉では言い表せないくらいに、今私は幸せだ。
でも今まで上手くいかなかったのに、どうして彼とはこんなにもスムーズにいったのか、自分でもよくわからずにいる。
▶前回:冬デートの勝負服「タートルニットにミニスカ」は正解?男の評価と反応は…
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:2月2日 日曜更新予定
男がたった1ヶ月でプロポーズを決めたわけ
おまかせコース38,500円/ 別途サービス料 の懐石料理店を選ぶのもすごい。 ドリンク含めたら合計で軽く10万超え。
でも解散したくなくて私はつい引き留めてしまった。
だから? 教科書通りにしなかった事で上手くいったとでも言いたいのか? そもそもこれは初デートではなく二度目のデート。
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