男と女の答えあわせ【Q】 Vol.253

アプリで出会って、わずか1ヶ月でプロポーズされた34歳女。婚活地獄から抜け出せたコツとは

Q1:初デートで良かった点は?


亮太と出会ったのは、マッチングアプリだった。

色々と友人たちにアドバイスも聞きながら作った私のプロフィールは、写りが良い写真を吟味したくらいで、それ以外はいたって普通だったと思う。

34歳という年齢に下の名前「愛」。そして自己紹介文は「都内の金融系で働いています。ゴルフと旅行が好きで、優しい人が好きです」といった簡単な内容だった。

正直なところ、最初はまったく期待していなかった。ところが、実際に使ってみると、想像以上にハイスペックで爽やかなイケメンが多いことに驚かされた。

― もっと早く使っておけば良かった…!

そう後悔するくらい。

しかも登録した翌日、朝起きて、私はびっくりした。アプリを開くと、かなりの数の「いいね」が来ていたから。


そして、一人一人のプロフィールをじっくり見て、いいなと思った人と会うことにした。

実は最初、亮太とは別の人と会った。でも実際に会うと「何か違うかも」と感じて、二人目に会ったのが、亮太だった。

「35歳・兵庫県出身。年収:1,500万。サッカーと旅行が好きです。真剣に結婚相手探しています!」

そんなプロフィールだった。

年齢的にもちょうど良く、真面目そうな感じがしたし、結婚願望があるのも素晴らしく良い。結婚願望がない人と、この歳でダラダラと交際していくつもりはない。

私たちはメッセージを2、3回やり取りしたあと、すぐに会うことになった。

待ち合わせ場所は、ウェスティンホテル東京の『ザ・ラウンジ』。リニューアルされてより一層素敵になったホテルのラウンジに到着すると、爽やかなイケメンが待っていた。


「初めまして、亮太です」
「初めまして、愛です」
「…なんか、照れますよね」

そう言って笑った亮太の顔が可愛くて、私は初対面なのにどこかホッとする安心感を覚える。でもその理由が、すぐにわかることになる。

亮太の話し方は標準語にも聞こえるけれど、言葉の端々に関西弁が出ていたから。

「じゃあ愛さんは、金融系なんですね」
「亮太さんは?」
「僕はコンサル会社で働いています」
「ちなみに…亮太さんって、どちら出身ですか?」
「僕は神戸です。愛さんは?」
「どこですか?私、夙川(しゅくがわ)です」

同じ関西でも、エリアが違えば微妙にイントネーションが違う。その点、亮太の関西弁を聞いて「近いかな?」とは思っていたが、想像以上に地元が近かった。

「本当に??僕は御影です」
「うっそ!めちゃくちゃ近くじゃないですか」

関西以外の人はわからないかもしれないけれど、御影と夙川は同じ沿線で、たったの3駅違い。またその界隈のコミュニティは狭く、出身校を言い合えば大体の雰囲気がわかる。

「ちなみに…中高はどちらですか?」
「僕は甲陽です。大学は東京に出てきちゃいましたが」
「めちゃくちゃ頭いいですね!」
「そんなことないですよ〜。愛さんは?」
「私は…」

そこから、すっかり地元トークで盛り上がる。

初デート、本来ならばお互いの好きなタイプとかを聞かないといけないはずなのに、そんな話題をまったくできていなかったことに、帰ってから気がついたくらいだ。

― やばい。このままいけば、うっかり友達で終わるかも…。

そう焦ったが、解散してすぐに、亮太は次のデートに誘ってきた。

この記事へのコメント

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No Name
記念日でもないただの食事デートに
おまかせコース38,500円/ 別途サービス料 の懐石料理店を選ぶのもすごい。 ドリンク含めたら合計で軽く10万超え。
2025/02/01 05:5430返信1件
No Name
知り合って間もない段階で料理するか聞く男は大概結婚後も当たり前の如く妻に料理をやらせてくると思うけどいいのかな? 今は独身男性もきちんと自炊して丁寧に暮らす人増えてきてるけど亮太は全くしないようだし。 愛の料理好きアピールも実際はどうなのか不明。まだ一か月しか付き合ってないなら今度どんどん粗が見えてくるよ。元港区女子は「家に引きこもってるよ、飲み会とか疲れるし」と口を揃えて言うからw
2025/02/01 05:3327返信2件
No Name
恋愛のルールブックには「初デートはさっと身を引いて余韻を残せ」と書いてある。
でも解散したくなくて私はつい引き留めてしまった。
だから? 教科書通りにしなかった事で上手くいったとでも言いたいのか? そもそもこれは初デートではなく二度目のデート。
2025/02/01 05:3822返信3件
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