2025.02.04
某人気ドラマの映画化が話題になり、“グランメゾン”という言葉も、多くの大人たちの耳に届いたはずだ。
「背伸びしている気がして」「マナーがややこしそう」、そんな言い訳とともに、“大人”になったら行こうと敬遠してきたが、もう私たちはとっくに“大人”。
2025年こそ、足を踏み入れてみようと提案したい。グランメゾンは、人生の新しい扉を開いてくれる場所であり、想像以上に優しく温かいのだから。
今回は、フレンチの名店『アピシウス』を紹介する。
◆
東京カレンダーアプリ(iOSの方・Androidの方)なら、発売中の月刊誌最新号の電子書籍がどこよりもお得に購入いただけます!また、この記事から1クリックで、レストラン予約サイト「グルカレ by 東京カレンダー」へ。すぐに店の予約ができます!
丸の内仲通りの地下に広がる息を呑むような空間。『アピシウス』の夜が始まる
丸の内仲通りに面したエントランスから赤絨毯に誘われて地下への階段を下りれば、外界とは一線を画する重厚な空間に包まれる。東京が誇るグランメゾンの雄が、この『アピシウス』だ。
エントランスホール、ウェイティングバー、そしてメインダイニングは華やかなアール・ヌーヴォー様式。
そこここに、40年超の歴史が刻み込まれているが色褪せることなく、訪れる者に感動をもたらす。
食事が始まるまでの間、目を楽しませてくれるショープレートは名窯「大倉陶園」製。
ダイニングルームと個室とでは色やデザインが異なるのも流石の細やかさ。
最高峰の料理ともてなしはなんて温かいのだろう、と体が、心が、多幸感で満ちる
2024年8月、実に15年ぶりにシェフが交代。11年間にわたりスーシェフを務めていた森山順一氏が、4代目総料理長として『アピシウス』を率いている。
伝統のメニューを守ること、最上級の食材とフランス料理のセオリーとを融合させることに心を砕く。
「雲丹とキャビアの野菜クリームムース コンソメゼリー寄せ」(¥9,460)は、初代料理長・高橋徳男氏による不動のスペシャリテ。
バフンウニとキャビアを包み込んだカリフラワーのムースに冷たいコンソメジュレを添えて。
「フランス産フレッシュ黒トリュフのパイ包み焼き ソースペリグー」(¥16,500/スモール¥11,000)は、黒トリュフ、フォアグラ、野菜のマティニョンを、発酵バターの香るパイ生地に包んで焼き上げたひと皿。
そして、サービス陣の卓越したホスピタリティもグランメゾンならでは。
今や都内のレストランでも希少なタキシード姿でのもてなしにも心を留めたい。
東京で最も長い歴史を持つグランメゾンの凄み
大ヒットドラマのタイトルに使われたことで認知度が上がった“グランメゾン”という言葉。
実は和製フランス語とされていて本国でほぼ使われていないそうだが、日本では〈ミシュラン三ツ星クラスの格式の高いフレンチレストラン〉を指す言葉として定着している。
一般的には「料理とワイン」「サービス」「雰囲気」がいずれも高いレベルである、ドレスコードがある、入り口からダイニングまでのアプローチが長い、独立したウェイティングバーがある、といった定義が思い浮かぶ。
格式が高い店となれば、当然予算面もそれに比例するし、その場に相応しい装いや振る舞いも求められる。
リラクシーなファッションで行きつけの店に顔を出すのとは対極の、“窮屈そう”な印象を抱くかもしれない。が、贅が尽くされたグランメゾンは、大人の嗜みとして一度は体験すべき世界なのは事実。
ファッションデザイナーのココ・シャネルが遺した多くの名言の中に、こんな言葉がある。「贅沢とは、居心地がよくなることです。そうでなければ、贅沢ではありません」。
グランメゾンでの“心地よい”ひと時が、真の大人へと近付けるのだ。
【グランメゾンで体験できる、これだけのこと】
1.美術館の如く並ぶ調度品と贅沢な設えに審美眼を磨かれる
豪奢な空間もグランメゾンの醍醐味。『アピシウス』のインテリアも、19世紀末にヨーロッパで愛されたというアール・ヌーヴォー様式。優美で叙情的な表現が特徴。
圧倒的な審美眼の持ち主だった創業者の夫人が、細部に至るまでコーディネートを手掛けた。
2.ドレスコードをはじめとする紳士淑女の世界に触れる
定められたドレスコードが存在する。『アピシウス』では、男女ともにデニムやスニーカー、Tシャツなどの軽装はNG。さらに男性は、襟付きのジャケット着用がマストだ。
ともに訪れた相手とドレスアップを楽しむ体験が、また大人としての経験値を高める。
3.ウェイティングスペースでディナーに臨む心構えを持つ
基本的に、ダイレクトにメインダイニングに行くことはない。バーカウンターを備えたウェイティングバーがあるのも、空間にゆとりがあるからこそ。
入店したら、まずはここでアペリティフを一杯傾ける。そんな優雅な時間の使い方も、学ぶことのひとつだ。
4.重厚なクラシックフレンチの官能的な世界観に目覚める
日本人に合わせた軽やかなフレンチが増えてきたいま、贅沢な食材を惜しげもなく使い、クラシックな技法で仕上げられた料理を堪能できるのも、グランメゾンの醍醐味だ。
正統派フレンチは大人を恍惚とした気持ちにさせるのだと、気付かされる。
5.懐深く受け止めてくれる究極のホスピタリティを体感する
各界を代表する名士に選ばれ続けるためには、料理やワイン、空間同様に、接客も一流でなくてはならない。
『アピシウス』の支配人を務める白坂 収氏と、シェフソムリエの情野博之氏が率いる面々のもてなしは、格式がありつつ機知に富み、心解ける。
6.希少になった本格的なワゴンデセールの高揚感を知る
グランメゾンでの食後の愉しみといえばフロマージュ、そしてワゴンデセール。
ふたりがかりでテーブルのそばに運ばれてくる『アピシウス』のワゴンには、美しいケーキまでがずらりとならぶ。秋冬限定の「紅玉のタルトタタン」は、創業時からの名物。
さあ、月刊誌最新号「食通たちの、つい足が向く店」を今すぐ手に入れよう!
今月の『東京カレンダー』は「食通たちの、つい足が向く店」。総勢47名の賢者たちが推す店は、今年の食のトレンドが詰まっている!
月刊誌『東京カレンダー』は、毎月21日頃(1月は21日)の発売です。お近くの書店、コンビニでお求めいただけます。
⇒紙版をお求めの方はこちらから
また、買いに行く時間がない方、近くのお店で売り切れてしまっている方には、インターネットでの購入もお勧めです。
⇒通常版はこちらから
⇒特別増刊はこちらから
最新号も過去号(約10年分)も、東カレアプリ内のコインで購入するのが一番お得です!(通常版のみ)
⇒アプリでのご利用はこちらから(iOSの方・Androidの方)
※最新版のアプリをダウンロードしてください。
おすすめ記事
2023.06.01
学芸大学のイマドキ酒場でサク飲み!開放感たっぷりで心地よくほろ酔える
- PR
2025.02.27
とろっとろのフォアグラグラタンに悶絶!冬のごちそうを求めて青山へ行こう
2017.05.03
東カレ推薦! 今月の行くべき店
貴方はいくつ制覇した?都内で話題の4月新店大特集!
2022.02.21
定食・麺・丼!大人が満足できるサクッとグルメ
最強のおかずでご飯が進む、話題の “贅沢定食” 4選!自分へのプチご褒美に!
- PR
2025.02.26
“自宅で鮨”は「握る」がトレンド!ホムパを格上げするプレミアムすし酢とは
- PR
2025.02.28
【潜入取材】ニセコの雪上VIPラウンジで乾杯!ラグジュアリーテキーラの真髄を体験してきた!
2024.07.31
グルメトリビア!飲み会やデートで会話のネタになるQ&A
鮨デートでマナー違反したくない!お支払いの際の声がけで間違いはどれ?
2021.01.21
東カレの素敵な大人に必要なこと
東カレ3月号は「焼き鳥のすべて」。行きたい焼き鳥店リストを、今こそアップデートする!
2017.05.11
世田谷で、ご近所ディナーを楽しもう!
濃厚生うにがたっぷり!手打ちパスタが絶品な世田谷の名店だ!
2015.09.15
モエ・エ・シャンドンのシネマイベントに潜入! SATCな女性がいっぱいだった!
東京カレンダーショッピング
『かに物語』:〆まで楽しめる雑炊の素付き!蟹の旨みがたっぷりと溶け出すかに鍋セットミニ
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『東京京橋おばんざい醸』:肉を引き立てる3種の塩!A5黒毛和牛を使ったローストビーフ
『かに物語』:海老・帆立・蟹!ベシャメルソースに、各種海の幸をトッピングした贅沢グラタン
『UMIKARA』:薄切り・厚切り食べ比べ!特製出し汁で味わう若狭湾真鯛の鯛しゃぶセット
『パンツェロッテリア』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『オリベート』:黒トリュフ香る、口当たりクリーミーな究極のティラミス
『ミホ・シェフ・ショコラティエ』:日本を代表するショコラティエ―ルが作る、 ショコラ好きのための濃厚ガトーショコラ
『LOUANGE TOKYO』:アート感溢れるビジュアル!口溶けなめらかな大人の生チョコレートエクレア(6種)
『ル・ボヌール 芦屋』:しっとりサクサク!フリーズドライ苺にホワイトチョコをたっぷりと浸透させた新感覚スイーツ
ロングヒット記事
2025.02.27
TOUGH COOKIES
「実は彼と…」32歳女が、抱える秘密。高校時代からの親友に言えずにいる“あの夜”のこと
2025.02.24
1LDKの彼方
29歳彼女と同棲しているのに、将来を考えていない男。結婚を迫られた彼がとった言動とは
2025.03.01
男と女の答えあわせ【Q】
家賃25万円の1LDKに同棲する場合、いくら負担する?女が34歳彼に抱いた違和感とは
2025.02.26
運命なんて、今さら
「彼女の通話履歴を見て…」28歳男のヤバい行動。爽やかエリート社長の裏の顔とは
2025.03.02
男と女の答えあわせ【A】
「家賃と光熱費の負担は…」恋人間のお金問題に、スプレッドシートを作成する34歳男に困惑