2024.11.03
男と女の答えあわせ【A】 Vol.240A2:自分に興味があるのかわからなかった
二度目のデートは、慎也が「連れて行きたい」と言っていたお店へ行くことになった。
「このお店、予約取れるんですか…?」
「そうなんだよ。意外に取れること、みんな知らないんだよね」
西麻布交差点からすぐ近くにあり、個室しかないという『しゃぶしゃぶ九 西麻布本店』は港区らしいお忍び感があり、しゃぶしゃぶも絶品だった。
「慎也さんって、グルメなんですね。お店とかたくさん知ってそう…!」
「そうですね。食べることが好きなので、人よりは知っているかもです」
「普段はほとんど外食ですか?」
今日も、会話はちゃんと成り立っている。
「結局そうなっちゃってますね…。梓さんは?自炊とかするんですか?」
「意外にしますよ!」
「そうなんですね。何を作るんですか?」
質問も、適度にはされる。
だから完全なる一方通行ではない。でも、私は前回の初対面の時に感じていた違和感の答えが、このデートで出た気がする。
「僕は、アウトソーシングできるところは頼れば良いと思っています。家事代行とか、例えば子どもが生まれた後はシッターさんに頼むとか…」
「そうですよね。でもそういう考えを持っている男性って、少なくないですか?」
「本当に?」
目の前で優雅にサーブされる神戸牛の美しいしゃぶしゃぶ。それらをゆっくり堪能しながら、私は気がついた。
会話は成り立つけれど、慎也から私に対する興味が感じられない。
「僕の場合、仕事が忙しいのであまり家にいなくて。だから汚れもしないし、基本的に綺麗なんですよね」
「そっか、そんなにお忙しいんですね」
私が投げかる質問は、この先恋愛に発展するのかどうかを考えているものが多い。
でも慎也からの質問は、ただ人として「これは返事をしておこう」としか考えていないようなものだ。
「意外と…。だから誰か、家で待ってくれている人がいたらいいなぁと最近思っていて」
なので慎也からこの言葉が出てきた時に、驚いてしまった。
「結婚願望あるんですか?」
「もちろんです!だからこうやって、真剣にアプリも使って探していますし」
それにしては、私に興味がなさすぎる。もう少し「好きなタイプはどんな人ですか?」とか、「梓さんは結婚願望がありますか?」とか聞いてきてほしい。
― そんなにも私に興味ないのかな…。そもそも、慎也さんは何で私と会っているんだろう?
「慎也さんって、結婚願望はないのかな?と思っていました」
「え〜。めちゃくちゃありますよ!」
「おひとりでも完結できそうだったので…。でも知れて良かったです」
「いつでも結婚できます(笑)」
ここも、もし私に興味があったら「梓さんみたいな人と結婚できたら幸せだろうな」くらい言ってきてほしい。
アプリを使っている時点で、お互いゴールは一緒のはず。
それなのに、ここまで自分が質問されずに、一方的に話をされると、「この人は私に興味がない=この先に進める可能性がない」と思ってしまう。
仮に、これが誰かの知り合いの紹介で、「彼女を探していて、梓ちゃんがタイプらしい!」とかわかりやすい何かがあればこちらも安心できる。
でもアプリで出会った以上、相手をどう思っているのか。この先進めるのか、進めないのか…などの方向性、並びに明確性は早めに出すべきだと思う。
そして何より。可能性のない相手に費やしているほど、33歳の私に時間の余裕はない。
だから一旦、慎也は“時間の無駄”と判断させていただくことにした。
▶【Q】はこちら:「デート中、女性はここを見ている!」33歳経営者の男がアプリでマッチしても、3度目がない理由
▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
▶NEXT:11月9日 土曜更新予定
「好きだけど付き合えない」の真相は?
これを、ただ人として「返事をしておこう」としか考えていないようなものと解釈するなんて相当捻くれてると思う。それに、こんなステキな個室のレストラン予約してくれて恐らく神戸牛のコースなら3...続きを見る万/1名 超え? シャンパンも飲んで全額スマートご馳走してタクシーで帰らせてあげて、それでも私に興味が無さ過ぎる!時間の無駄と判断て、とんでもない女だわ。
梓ちゃんがタイプらしい!とかわかりやすい何かがあればこちらも安心できる
こんな面倒な女と付き合ったら大変だったよ、慎也さん。
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