有名シェフのコース料理とペアリングが1.2万円で楽しめる
ウイスキーとのペアリングを意識した、特別なコース仕立てのディナーがいただけるのもこのイベントの魅力。
料理を手がけるのは『STEREO』のシェフ、中西隆氏。フランスの二ツ星店など国内外のミシュラン星付きレストランで研鑽を積み、同店のシェフに抜擢された注目の逸材だ。
提供されるウイスキーの熟成期間や、飲み方に合わせて用意された一皿をいただける贅沢なペアリング体験が、食べ飲み慣れた大人をも満足させてくれる。
中西シェフの独創性が光るのが、英国料理でおなじみのフィッシュ&チップスをフランス料理でアウトプットした美しき一皿。
ミカンを餌に育てた鯛に、さまざまな調理法で仕立てた糖度の高いジャガイモを添えて、魚の出汁のソースで味わう逸品だ。
英国のパブで定番のウイスキーのお供をグレードアップさせたペアリングが、舌に驚きと喜びを与えてくれる。
メインの肉料理は「熟成牛サーロインのグリル」。シェリーを使ったサバイヨンソースと、シェリーを合わせた牛骨出汁のソースの、2種のシェリーソースで味わう。
赤身肉の強い旨みがシェリー樽のスパイス感と寄り添い、合わせるソースによって絶妙な余韻の変化を楽しめるのもポイントだ。
『ロイヤル・ブラックラ 12年』のふくよかな余韻が牛肉の旨みと重なり、リッチなハーモニーが口に広がる。グラスを傾ける彼女から、きっと笑みがこぼれるはず。
デザートとともに『ロイヤル・ブラックラ 18年』を
コースを締めくくる「テリーヌショコラ」と合わせて提供されたのは、パロ・コルタドシェリー樽でフィニッシュさせた『ロイヤル・ブラックラ 18年』と、シェリー酒(イベント取材時)。
最後はデザートとともに、それぞれのペアリングを比較。高濃度かつ酸味を抑えたチョコレートを使用した「テリーヌショコラ」は、ウイスキーとの相性を計算して、濃厚ながらもスッと溶ける口どけの良さを意識している。
『ロイヤル・ブラックラ 18年』はリッチなバニラ香が最初に香り、その中に爽やかなシトラスの香りを感じ、12年よりシャープな印象。
ココアやシナモン、アニスのスパイス感も感じられ、その余韻にテリーヌショコラの風味が重なり、奥行きある贅沢なフレーバーをうっとり堪能できる。
あわせて供されたシェリー酒は、製造が難しく非常に希少価値の高いシェリーで、18年と似たバニラや柑橘のフレーバーを感じながらも、乳酸っぽい酸味もほのかに感じられるのが特徴的。
普段はめったにできない貴重な飲み比べができるのも、このイベントの醍醐味。
ウイスキー初心者のカップルはもちろん、プレミアムウイスキー愛好家の男女でも、大満足できること間違いなしだ。