この本の著者である嶋村さんは、10代で起業し、今はさまざまなビジネスの分野にプロデューサーや投資家の立場で関わっています。
その仕事内容は、映画製作・株式投資・不動産投資・会社経営・コンサルタントなど多岐にわたっているのが特徴です。
どうしてそこまでたくさんの仕事ができているかというと、「チームビルディング・コラボレート」という形でコミュニティを作り仕事をしているからだといいます。
この「コミュニティを作り上げる」ことが億万長者に関係していくことは、読み進めるうちに理解できるようになります。
この本に書かれている簡単なことを一つひとつ実践し、「正しい選択」を行えば必ず幸せな億万長者になれる、と嶋村さんは信じています。
その具体的な方法の一部を紹介していきます。
Mさんのパーラーは不思議な文化を創っていました。
たとえば店主のMさんは海にタコなどを獲りに行ってパーラーにいないことや、Mさんがお店にいても爆睡していることがあります。Mさんが真っ先に酔っ払い寝てしまうわけです。
そんなときはお客さんがキッチンに行き、自分で料理を作って食べています。冷蔵庫などからお客さんが勝手にお酒を出し、呑んでいるのです。
自分で食材を持ってきて自分で調理をして、なぜか代金を支払って帰る。お客さんが自分で飲食代を計算し、レジを開け、代金を支払い、お釣りも自分でとる。
飲み放題なのですが、誰も何も盗らない。お客さんが自主的に掃除もするし料理も作り、お店の売り上げをアップさせるための戦略会議を開く。それでいて、ギャラをもらうどころか飲食の代金を支払って帰る。
Mさんのパーラーは、お店(Mさん)とお客さんではなく、「俺たちのパーラー」であり、「私たちのコミュニティ」だったのです。これは非常に強い。
パーラーがなくなっても大して困らない人は多いですが、「俺たちのパーラー」がなくなると、コミュニティメンバーは非常に困るのです。
Mさんのお店が「流行り病」になったときは、逆に繁盛したのです。
「俺たちのパーラーを潰してはならない」
「私たちのコミュニティを逆にでかくしてやる」
などとコミュニティメンバーがパーラーに殺到したからです。
「1秒でも速く」
「1円でも安く」
「お客様は神様です」
などと苦労に苦労を重ねてきたにもかかわらず、「流行り病」など非常事態になると、お客様にそっぽを向かれた経営者の方は、この話が信じられないかもしれませんが、ほぼ事実です。
つまり、仲間がいればビジネスは失敗しないのです。
必要なのは、すべて「人とのつながり」だけ。
これが、幸せな億万長者になる人が大事にしている考え方です。
この記事へのコメント
コメントはまだありません。