2024.06.29
男と女の答えあわせ【Q】 Vol.222Q2:食事デートで女が年下男にガッカリした点は?
1週間後の土曜日。僕たちの初めての食事デートが始まった。
「篤くんって、食事するの好きなの?」
「いや、実は俺は全然詳しくなくて。同僚に聞いたんだ」
「そうなんだ。でもここのお店、雰囲気いいね!」
僕が選んだのはリーズナブルながらも美味しい、学芸大学駅にある創作和食店だった。
「ここ、コスパがいいって聞いて」
「そうなんだ。私結構お酒飲むから助かる」
「それなら良かった!グラスワインも1杯1,000円以下だし。料理もそこまで高くないんだよね」
「本当だ。コスパいいね。篤くんも初めてということは…一緒に、店員さんにオススメのお料理とかを聞こう!」
こういう受け答えをしてくれる女性は、モテると思う。機転が利き、相手を立てつつ盛り上げてくれる。
「亜美ちゃん、絶対モテるよね?どういう男性がいいの?」
「私は、尊敬できる人かな。篤くんは?」
「僕は仕事を頑張っていたりとか、自立している人がいいな」
「自立は大事だよね」
大人の恋愛に大事なのは、自立だと思う。なんとなく、亜美の生活感を知りたくて、少しだけ探りを入れてみる。
「亜美ちゃんって今中目黒だよね?どんな家に住んでいるの?」
「…駅前のタワマン、わかる?」
「え!?そこに住んでいるの?すご。俺の狭い部屋とか、絶対入れられないわ…」
「そんなことないでしょ」
想像以上のレベルだったことに軽く落ち込みながらも、優しく微笑む亜美に、僕はワインを飲みながら気になっていたことを聞いてみた。
「ちなみになんだけど…年下はアリ?」
マッチしている時点で大丈夫だとは思うけれど、年下男が無理な人もいる。この確認はとても大事だ。
すると亜美は、目を丸くしている。
「全然大丈夫。年齢は関係ないかな。むしろ篤くんは大丈夫なの?私、5歳も年上だけど…」
大丈夫どころか、ウェルカムである。
「もちろん!前の彼女が年下だったんだけど、すごく幼くて…。年上の女性のほうが、落ち着いてるし包容力があるでしょ?」
「包容力があるかどうかはわからないけど…。年下の女の子よりはあるかな」
「でしょ?」
― よっしゃ!!
年齢の問題はクリアしたし、今日のデートも盛り上がっている。これは、かなり良い感じだ。
「篤くんって、普段はどういう生活リズムなの?」
「平日は仕事帰りにジムに行って、週末はのんびりかな。大学時代の友達と恵比寿界隈で飲んだりも多いし、バラバラだけど。あとはお笑い芸人のYouTubeを見たり?」
「お笑い好きなんだ!」
「うん、好き。亜美ちゃんは?お笑い好き?」
「私は、テレビはほとんど見ないからなぁ…」
亜美は意識高い系のようで、平日も英語の勉強をしたりしているらしい。そんな生活に、僕はただただ感心する。
「すごいね」
「すごくないよ〜。一応先々のキャリアも考えつつ…って感じかな」
「俺、そういう人好き。自分を持っていて、向上心ある人」
「そう?ありがとう」
「ありがとう」と言いながら、頬を赤らめた亜美。これはもう勝ち確定バターンかもしれない。
「でも私さ、彼氏が欲しいし、結婚もしたいんだよね」
「僕も結婚願望あるよ!今すぐにでもしたいくらい」
「そうなんだ」
こうして、ちゃんと結婚願望があることもアピールできていた。しかしこの日は、予想外に1軒目で解散となってしまった。
「中目黒駅だよね?日比谷線まで一緒に行こうよ」
「いや、私はタクシーで帰ろうかな…」
こうして、さっさとタクシーに乗って去っていった亜美。先程までの良いムードを一人引きずったまま、僕はポツンと取り残された。
果たして、僕はこのデートで何かしてしまったのだろうか…?
▶前回:2回目の和食デートで29歳女が男から嫌われたワケ。美食女子が犯しがちな失態とは
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT:6月30日 日曜更新予定
年下男はそもそも眼中になかったのか?
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