河口湖のラグジュアリーリゾート「星のや富士」で大人の週末ステイを
会話と景色を楽しんでいたら、あっという間に予約をしていた「星のや富士」に着いた。
全室“河口湖ビュー”であること、自然の中で過ごすことができること。そして、地産の食材を使った食事が評判であること。
この3つが「星のや富士」を選んだ理由だ。
「あっという間に着いたね。ドライブってこんなに楽しかったっけ?」とエントランスに降り立った彼女は無邪気に笑う。
―― タイヤがいいからね。
心の中でそう相づちを打つ。
でも正直、REGNO GR-XⅢの性能は想像以上だった。
ブリヂストンの最高級ラインであり、最先端のEVを見据えた先進性を備えるプレミアムなタイヤ。それをわかっていても、走行中の静かさ、心地よさ、滑らかさは、これまで経験したことのない感覚で、改めて走る楽しさを実感した。
カーブの多い中央道も思いどおりにハンドリングできたし、車線変更の反応も早くスムーズ。
車のことなど何も知らない彼女さえ、「この車、久しぶりに乗ったけど、静かだし揺れないし、いいね」と感想を漏らしたほどだ。
投資した以上の価値は間違いなくあったと確信できた。それだけでもう、旅の収穫としては十分だ。
チェックインを済ませ、荷解きを終えた後は「クラウドテラス」でまず乾杯。アカマツの木々に囲まれ、差し込む木漏れ日を浴びながら思い切り深呼吸する。
都会の喧騒も、インバウンドで賑わう周囲の観光スポットとも切り離された場所に身を委ねるだけで、徐々に身も心もほぐれていく。
「運転ありがとう。お疲れさま」
そう言って労ってくれる彼女には申し訳ないが、REGNO GR-XⅢのおかげで運転の疲れは全くない。
でも、シャンパンのアルコールが程よく体に回って思うのは「宿泊旅にして良かった」ということ。
ドライブ後のお楽しみ、ディナータイムが待っているからだ。
旬の味と共に、2人でゆっくり過ごせる時間が極上の幸せ
18時ちょうどに足を運んだのは、アカマツの樹々に囲まれたメインダイニング。
中央のグリルから流れ出す、香ばしい香りが空間を満たし、食欲を後押しする。四季折々の地元の食材を使ったフレンチベースの料理が味わえると聞き、選んだのは「グリルディナー」だ。
食事と酒のペアリングを楽しめるのも、泊まりデートの特権。今日は心置きなく飲めるのが嬉しい。
地の食材を味わう贅沢
基本的にはコースだが、2人でシェアするスタイルの皿が多く、肩肘張らないカジュアルさが心地いい。
この日の前菜は鹿肉のパテ、鴨のレバーペースト、チーズやドライフィグ、くるみといった森の恵みをふんだんに感じさせる食味が並び、好奇心をくすぐられる。
厨房を仕切るシェフは、「星のや富士」のオープンからこの地に暮らし、地産の食材と向き合ってきた須川正大さん。
「フルーツのイメージが先行する“海なし県”であるこの地で、どうお客様をもてなすのか。試行錯誤しながら、富士の恵みに富んだ食材の可能性をも伝えていきたい」と話す。
そのシェフの言葉どおり、キングサーモンと山梨県産のニジマスをかけ合わせた、淡水魚「富士の介」もまた、この地の食材だという。
きめ細やかで程よい脂と爽やかなりんごのソースが絡み合った身質は、どこまでも上品で口当たりもなめらか。シャンパンとの相性も抜群だ。
土地の恵みを味わうことも、旅の醍醐味。
一皿の食材の一つひとつにストーリーがあるからこそ、思い出とともに舌に刻まれるのだ。
中央のグリルから、豪快に上がるフランベの炎もエンタメ感たっぷりで会話を弾ませる。
フランベの炎が上がれば、メインディッシュはそろそろだ。
運ばれてきたのは「牛サーロインと鹿ロースのグリル」。美しい小豆色の断面に、思わず2人で顔を見合わせる。
甘い脂の香りがたまらない牛、ジューシーでモイストなさっぱりした味わいがあとを引く鹿、比べながら食べるのもまた一興だ。
疲れが少ないから、日常デートよりも2人の距離が近づく
たっぷり満たされた後は、アカマツの森を抜け、再び「クラウドテラス」へ向かう。
お目当ては夜のバータイム。ずらりと並ぶジャパニーズウイスキーから、おすすめをセレクトしてもらい、グラス片手に炎を囲んだ。
今日1日を振り返りながら、ウイスキーに身を委ねる。最後まで種明かしするつもりはなかったが、酔いが口を滑らせた。
「実はさ、先週タイヤを新しく替えたんだよね。今日走ってみて、やっぱりドライブを楽しむには車だけじゃなくてタイヤも大事なんだと実感したよ。静かで滑らかな走り心地で、運転しても全く疲れない。これだったら、毎週ドライブしたいくらい」
REGNO GR-XⅢについて熱く語る自分を、やや呆れ顔で見つめる彼女。
「でも私にもわかるくらい、今日のドライブは確かに気持ちよかったな。
“毎週ドライブしてもいい”っていうその言葉、忘れないからね」
少し怒った口調ながらも、その表情は笑顔。なんかいい夜だな、とひとりごちた。