「40歳まで結婚しなくていい」港区在住、引く手あまたな美容外科医（34歳）の効率重視の人生観(1/3)[東京カレンダー

「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。

時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。

リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態がわかる本連載。

今回登場するのは、美容外科医として働くY.Yさん。防衛大出身で元自衛官の彼は、再受験して医師に転身した経歴を持つ。アグレッシブに人生を切り開いてきたY.Yさんの日常に迫った。

取材・文／山口昭子

▶前回：「最近はフランスとジョージアに行きました」毎月、仕事で海外へ行く36歳男性のグローバルな恋愛事情

1989年生まれ、福岡県出身。高校を卒業後、防衛大学校に入学する。

その後、自衛官を務めながら受験勉強し、地方の大学の医学部へ。現在は、全国展開する大手クリニックに勤務している。

趣味はバレーボール、サーフィン、筋トレ、サウナ、読書、勉強、美術館巡り、御朱印集め、ワインと幅広い。

●INDEX
1．なんでも1人でできるけど、1人ディズニーだけは無理！

2．僕、あまり見る目がないかもしれないんです。SNSで監視されていたこともあって

3．人生の経験になることには躊躇なくポチります。最近、○○に100万円使いました

自衛官から医師を目指した努力家。その分、恋愛にさける時間は…

元自衛官の美容外科医。一体どんな人物なのか想像が膨らむ中で、現れたY.Yさんはスタイリッシュで洗練されたオーラをまとう美男子だった。

さぞや女性から言い寄られることも多いだろうと質問してみると「僕に興味持ってくれたとしても、いろいろと話しているうちに途中で引かれます（笑）」と言う。

Y.Yさんの日常は驚くほどパワフルで、その分、恋愛は犠牲になっているよう…。過去の切ない恋愛体験についても、隠すことなく打ち明けてくれた。

なんでも1人でできるけど、1人ディズニーだけは無理！

―― 出身は？

福岡の北九州市です。高校卒業後は防衛大学校に入学して、卒業してから幹部自衛官をやりながら、再受験して地方の国立大学の医学部に行きました。

今は東京で美容外科医をしています。

―― なぜ、防衛大に入学を？

防衛大は入学した時点で国家公務員なので給料が出るんですね。そこで予備校代を準備しました。

現役で医学部に受からなかったんですけど、家にあまりお金がなかったので浪人はできず。それなら自分のお金で医大に行こうと思ったんです。

―― 学生時代からずっと自立していた？

家庭の事情もあって、そうですね。もともと勉強は全然できなかったですし、運動も苦手だったんですけど、やり始めたらどちらも楽しくて。続けた結果、成績が上がったり、防衛大では褒賞をいただけた。

努力次第でなんとでもなるなと学べたので、今も起業に向けて勉強中です。開業して院長になるというよりは、医療や美容関係で自分のアイデアを形にできたら面白そうだなと。

自分の技術が磨けそうなチャンスがあれば、休日返上で自主研修に行くこともあります。

―― 休日に研修とは。プライベートの時間はある？

出張のときは、前泊や後泊を利用して観光したりしますよ。

1人行動が好きなので、なんでも1人でやりますね。気になっていた旅館に泊まったり、美術館巡りをしたり、御朱印集めをしたり。

東北出張したときは1人でスノボに行きました。平日のゲレンデを贅沢に使って、どれだけ転んでもいい、最高でした（笑）。