春の風に吹かれて Vol.9

「同期といるのしんどい」仲良しグループでハワイ旅行に行った広告代理店勤務・26歳女の本音

東京の女性は、忙しい。

仕事、恋愛、家庭、子育て、友人関係…。

2023年を走り抜けたばかりなのに、また走り出す。

そんな「お疲れさま」な彼女たちにも、春が来る。

温かくポジティブな風に背中を押されて、彼女たちはようやく頬をゆるめるのだ――。

▶前回:「高年収の男との別れってつらい…」高級ホテルやレストランに慣れっこになっていた29歳女は…


薫(26) 一緒にいるの、しんどいかも…


3月末、昼過ぎの東京駅八重洲口。

薫は、スーツケースを転がしながら歩いている。

スーツケースの上に乗せている紙袋の中には、ホノルル・クッキー・カンパニーの缶が2つ。

自分と、実家で暮らす両親へのお土産だ。缶同士が小さくぶつかり、カタカタと音を立てる。

― ハワイに比べたら、東京はだいぶ涼しいなあ。

3時間前に日本に戻ってきたばかりの薫の腕は、こんがりと焼けている。ブラウンの長い髪が、春風に吹かれてなびいた。

「あー楽しかった」

あえて声に出して言ってみたが、薫は自分の声の薄っぺらさに笑えてしまう。

― いや…楽しい瞬間もあったけど、それ以上に疲れちゃったな…。

“いつメン”の同期女子6人での、ハワイ旅行。

年末恒例のクリスマス会で急遽決定し、勢いのままその場で予約した。そのときから、薫は正直気乗りしていなかった。

― 無理やり彼女たちに合わせて、海外旅行なんて行かなきゃよかったな。

この記事へのコメント

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No Name
高くないお金を払って疲労を買ったみたい? 「安くない」じゃなくて🧐

高くないなら別にいいよね? 笑
2024/04/03 05:1474
No Name
社会人になってもう4年目でしょう、同期たちと群れなきゃ会社でやっていけない薫みたいな人いるんだね。どうしてそこまで孤独を恐れるんだろう?有能で成功する人ほど群れないと言うけどねぇ。しょうもない作り話。
2024/04/03 05:2038
No Name
女子は無意識に自分と外見レベルが近い子近寄るのではなくて、気づいたら内面レベルが近い子と集まってるんだと思う。
2024/04/03 05:2338返信3件
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