東京の女性は、忙しい。
仕事、恋愛、家庭、子育て、友人関係…。
2023年を走り抜けたばかりなのに、また走り出す。
そんな「お疲れさま」な彼女たちにも、春が来る。
温かくポジティブな風に背中を押されて、彼女たちはようやく頬をゆるめるのだ――。
▶前回:「自然消滅狙われてる?」バレンタイン当日。27歳女が彼氏に連絡したら、ありえない答えが返ってきて
律子(38) 私、時代遅れ…?
― ようやく終わった。
大手出版社のオフィスの一画。
律子は、ワーキングチェアの背もたれに小さな体を委ねながら、一息ついた。
時刻は23時。
― 今日はちょっと早めに上がれるわ。
文芸出版部の部長になって半年、律子は残業続きの日々を送っている。
年......
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この記事へのコメント
有給休暇取りにくい雰囲気でしんどいとか結構ヤバい状況だったのかも。妹に立ち止まる事の大切さを教えられたからってチーム皆を道連れにする?で、いきなり交代で三連休もどうなんだ?