クラブを構成するパーツの中で、最も重要視するのがシャフト。
重さ、硬さに加え、シャフトが最もしなる「キックポイント」がどこにあるものが合っているかを、併設の練習場で実際に打ちながら探っていく。
「ここで大事なのは、当たったことではなく、“心地良い”かどうか。合っているクラブ、というのはまずそこが大前提です」(市川さん)
同じヘッドのままシャフトだけを替え、まずは12本を試打。「振り心地の差=シャフトの差」という訳だ。
「初心者の僕が打って差が分かるか不安でしたが、好きか嫌いか、気持ち良いかそうでないかは、シンプルだし答えやすい。実際に違いも少し感じられました」(浜田)
試打した結果、シャフトは“中調子タイプ”の4本に絞り込まれた。
「浜田さんは自分でヘッドを走らせたいタイプ。なので、手元が硬く、真ん中がしなって先が硬い、“中調子”が振り心地がいいんでしょう。であれば、ヘッドも軽めで操作性が高いものがいい」(市川さん)
ということで、ヘッドも同様に3つへと絞り、自身との相性を探るべく、試打を重ねていく。
浜田のフィーリングをデータと照らし合わせながら、さらにふるいをかけていった結果はいかに……。
4本のシャフトの中から「TOUR AD TP-5」が選ばれた理由は、浜田の打球が最もフェアウェイ幅で収まっていたから。
そして、ヘッドは右に出るミスを軽減すべく、フェースに球が吸い付き、球離れが遅いタイプの「TSR3」に決まった。
パーツを取り寄せ、完成するまでは約2週間。自分だけの1本が組み上がったら、最後にもう1度試打し、バランスを最終調整。
「浜田さんはまだまだ発展途上。この先、もっと振れるようになり、自分のスイングが固まってきたら、出る球にも変化が出てくると思います。その時は、また相談してください」(市川さん)
アフターフォローもバッチリだ!
“マイ・クラブ”を作ってみて……
「私はただ球を打ち、感じたままを伝えただけ。それなのに、驚くほどしっくりとくる1本が完成し感激です。
専属トレーナーのように、成長に合わせて相談に乗ってくれるのも心強い。これを武器に、ラウンドデビューを目指します」