2023.11.26
東京独身白書2024 Vol.18「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。
時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。
本連載に登場するのは、マッチングアプリ「東カレデート」のユーザーである独身男性たち。リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態が反響を呼んでいる。
今回登場するのは、大手メーカーの部長として働くK.Yさん。高学歴高収入のイケメンながら誠実で真面目。洒落たデートのエスコートもできる37歳。
ただいま絶賛婚活中。大人なハイスぺ男子が、なぜ今も独身なのか…?
女性が挙げる“結婚したい男”の条件にほぼ当てはまる、彼の日常に迫った!
取材・文/山部和歌子
▶前回:上京後、タワマンを見上げては毒づいていた日々。30歳・金融男子が心に秘めた、ある思いとは
1986年生まれの37歳。大阪府出身、関西大学経済学部を卒業。
その後、東京で3年、静岡で9年の勤務を経験。現在は東京の本社にて、部長として多忙な日々を送る。
好きな女性のタイプは細身の美人系で物腰のやわらかい温厚な人。交際した人数は5人、最長交際期間は5年。趣味はゴルフで月20万円ほどをつぎ込んでいる。
9時から22時まで会社にいることも…。でも絶賛婚活中です!
―― お住まいは今、どちらでしょうか?
大田区に住んでいます。
生まれは大阪で、大学まで暮らしました。就職で東京に出てきて3年間、その後静岡に配属になって9年間。2021年に東京に帰ってきました。“東京に帰った”なんていうと大阪の友だちに怒られますけど(笑)。
今の配属先が玉川なので、アクセスのいい場所に住んでいます。
―― 大手企業にお勤めだそうですね。
そうですね、国内メーカーに勤務しています。昨年、部長に昇進して、チームディレクターとして部署をまとめています。
もともと残業は多いのですが、今では9時から大体22時くらいまで会社にいることも…。おかげでなかなか出会いのチャンスがありません(笑)。
―― お仕事内容は?出世願望は強いほうですか??
現在は、チームで自治体の消防に関するインフラの営業をしています。
入社時に東京に出てきて、仕事内容や働き手のレベルが高いって感じたんです。入社したのも東京が本社の会社ですし、東京で仕事できないと通用しないよねっていう気持ちがあって、東京の配属を志望しました。
やっぱり出世したいっていう気持ちはなんとなく持っていましたね。
―― 入社の決め手は?
表向きには“海底から宇宙まで”と手広く事業を展開する企業理念に共感して…ですね。
社会に貢献できる部門もありますし、なにか社会を動かす仕事ができるかも、という気持ちもあって入社を希望しました。これは一応かっこいいほうの理由です。
―― かっこ悪い理由のほうが気になります。やはりモテたいとか…?
実は僕の父親が伯父の創立した会社で働いていたことが関係しているんです。
伯父は自分の作った会社だからか、義理の弟である父に対して、ものすごくきつく当たる。そんな状況を見て、伯父に対して“めちゃくちゃ偉そうなこと言いよるな”って腹を立てていました。
だから“僕が大きい会社に入って出世すれば、伯父はおとんに何も言えんくなるんじゃないかな”って思ってたんですよね。それが本当の入社理由です(笑)。
―― 毎日仕事が忙しそうですが、恋愛する時間は?
入社後、東京にいた3年間は本当に激務でした。静岡に転勤になった4年目からは休みもしっかり取れて、だいぶ人間らしい暮らしをしていましたね。でも、東京に戻ってきてからのこの2年くらいは、また忙しくなってきました。
特に管理職に昇進してからは再びの激務です(笑)。平日は本当に残業ばかりですが、頑張って婚活していますよ!
―― これまでの恋愛で結婚を意識したことは?
30~32歳くらいのときに付き合っていた方ですね。すごく家庭的な人で、本気で結婚したいな~って思っていました。
―― どのようなところが家庭的でしたか?
昭和的な理想かもしれませんが、まな板と包丁のトントンする音が聞こえて起こしてくれていたんです。「疲れてるだろうから手伝わなくていいよ」なんて言って料理を作ってくれてるような。
僕がポンコツで別れてしまいましたが…。
―― なぜ別れてしまったのでしょう。
向こうが26歳。付き合って半年で…
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