外コン女子は落とされない Vol.3

「タクシー代出すから、もう1軒だけ付き合って」男の常套句を信用して、付いていったら…

◆これまでのあらすじ

葉山に引っ越したという御曹司の丈(26)の家へ遊びにきたモモ。屋上のサウナを楽しんだ後、シャワーを浴びる丈を部屋で待っていると、誰か家にやってきて…。

▶前回:2回目のデートで彼の家に呼ばれて、興味本位で付いて行った女。そこで意外な展開に…


西日の光も和らぎ、秋風が気持ちよく感じられる日曜日の夕方。

私は銀座の『AUX BACCHANALES』のテラスで、LINEのやりとりをしていた。

『モモさん、昨日はごめんなさい』

『大丈夫だよ。私こそ、図々しくおじゃましちゃって…。そちらは大丈夫だった?』

LINEの相手は、だ。

昨日、丈の部屋に入ってきたのは──なんと丈の祖父だった。

「丈くーん。いるのー?」の声に私が返事をできるはずもなく、丈がシャワーから出てきたタイミングで、私と丈、丈の祖父・洋司は鉢合わせた。

しかし動揺していたのは丈と私だけで、洋司は動じることなく「ようこそ、はじめまして」と私に挨拶をして、階下へと戻っていった。

予期せぬ出来事に私は言葉が出なかったが、挨拶をしないわけにもいかないので、丈を促して階下へ行くと、洋司に「よかったら3人で夕食でも」と誘われたのだった。

洋司と丈はこの家にふたり暮らし。家の建て替えにあたり「洋司がひとりで住むには大きすぎるから」という理由で丈が一緒に住むことになったらしい。

丈の両親と姉はそれぞれ海外で仕事をしており、東京にいる丈に白羽の矢が立ったのだ。

「丈と一緒に住むのはいいけど、男同士だと大した会話もなくてね。今日はモモさんが来てくれて、本当に嬉しい」

人懐こい笑顔をこちらに向ける洋司。大企業の会長という威厳を纏いつつも、日に焼けた肌に白いTシャツを着こなし、いわゆるイケオジといった風貌だ。

― 仕事柄なのか、こういうタイプの人と話すのが一番楽だなぁ。

ゴルフ好きという共通点から私と洋司は意気投合し、仕事の話も兼ねて後日会うことを約束した。

ゴルフからつながる縁は、実はかなり多い。富裕層が多いのはもちろん、いろんな業種・様々な年齢の人と仲良くなれるのがゴルフの魅力でもある。

今夜の待ち合わせも、ゴルフつながりだ。

「モモちゃん!お待たせー」

この記事へのコメント

Pencilコメントする
No Name
モモって暇人?
2023/09/05 05:1739返信2件
No Name
外コン女子は高収入でエリートの代名詞、そして一流な女
とか謳いながらストーリー内容が普通過ぎて残念。もはや外コンとか関係なくなってるし、モモが一流とも思えないし。特定の恋人を作らないなと言いながら出会いを求めて彷徨ってるみたい。
2023/09/05 06:3027返信3件
No Name
部屋に入って来たのは祖父だったとか、つまらない😂
だいたい、家に行く前にひとりで住んでるのか確認するだろう。
2023/09/05 05:1426返信1件
もっと見る ( 20 件 )

【外コン女子は落とされない】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo