『東京カレンダー』編集部は、特集する街を数ヶ月リサーチし、歩き回って取材する。
今回は、“粋”と“美味”を凝縮した街、四谷三丁目。
この街にすっかり惚れ込んだ東カレ編集部員4人が、とある酒場に集合し、街の素顔と魅力を語り合った!
編集部員が語り合った舞台は、『和食 馳走 朧』
四谷三丁目駅から新宿御苑方向に徒歩5分。店主の実家が営んでいた工務店を店へと改築し、開業6年目。
店名の“朧”とは愛猫の名前で、店頭には目印として巨大な猫の置物が置かれている。
四谷三丁目について語り合った『東京カレンダー』編集部の4人
「食偏差値の高いお店ばかりが集っている」
植村:約1ヶ月に及ぶ取材期間中、四谷の夜を歩いていると思わず見惚れてしまうセンスのいいカップルが多くいました。有名人の姿もちらほらと。
嵩倉:深夜営業が多いのに客層が上品ですよね。朝まで営業の店主の皆さんによると、泥酔したお客さんに迷惑をかけられた記憶がほぼないとか。
こんな治安の守られたエリアは珍しいのでは?真の大人の街だと感じました。
船山:みんな飲み慣れている様子で、軽快にボトルを空にしていく女性グループが見ていて気持ち良かった。
嵩倉:居心地も良いんでしょうね。
船山:カウンターで隣になった近隣住民に「お酒強いですか?」と聞いたら「それほどでも」と答えていたけど、やはり強くて。
「この街ではワインは1本開けるのがマナーなんです」と言っていて酒量アベレージが高いなと。
小林:私は夜に黒塗りの高級車がたくさん止まっているのを見ました。
聞けば政治家とか大手企業の社長とかが来るからだそうで、港区が若き成功者だとしたら、こちらは地位も名誉もある真の大人が集うのだなと思いました。
植村:ところで、この街の店のレベルが高い理由って何だと思いますか?
「歳を重ねた今だから魅力的に思える街」
植村:料理の美味しさはもちろん、大将やお店の方がとっても気さくだったのも印象的です。あと荒木町エリアでの行きつけを聞いていると、お店同士の交流も多く仲がいいんだなと実感!
嵩倉:私も取材中、スナックのママから「他にどこのお店が?」と聞かれて雑談していると、「ああ、〇〇さんのところも!」と嬉しそうな表情に。
小林:「あの店の店主さんとはよく飲んでるよ」なんて話も聞きましたね。
船山:「美味なる人気店」企画ではこのエリアにフォーカスしてお店を探していたという若い店主が多く、料理人にとっても凄くいい街だと思った。
植村:一人ひとり、四谷三丁目が本当に好きで集まってきている感じはありますよね。お客さんとの関係性も大事にしていて、古き良き街だなあ。
四谷生まれ、四谷育ちの店主が繰り出す割烹崩しの料理をお値打ちで楽しめる町酒場!
『和食 馳走 朧』では、6品6,600円のコースがおすすめ。
この日の煮魚は岩手県宮古産の「キンキの煮付け」(写真は2人前)。
夏のコースに含まれる「ウニと湯葉のあんかけ茶碗蒸し」。
秋は土瓶蒸し、冬は白子を使用。
手頃な価格の日本酒は店主の奥様がセレクト。90ml 520円~。
■店舗概要
店名:和食 馳走 朧
住所:新宿区四谷4-13
TEL:03-6359-4233
営業時間:17:30~22:00
定休日:月曜、日曜、祝日
席数:カウンター4席、テーブル14席
8月号の『東京カレンダー』は初出しのエリア「四谷三丁目」を大特集。
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