美女たちの決断 Vol.1

美女たちの決断:一人旅でモンゴルの遊牧民に教わった、お金より大切なものとは?

ターニングポイント

ソファでゆっくりする彼女も、たまらなく可愛い。


大学生活を謳歌していた彼女は、大学2年のある日ターニングポイントを迎える。

「ある時、知り合いからレースクイーンのアルバイトに誘われたんです。『コスチュームも可愛いしやってみるか』と軽い気持ちで引き受けたのですが…」

実際にレース会場に初めて足を踏み入れたところ、目の前の光景に衝撃を受けたそうだ。

「サーキットのなかでレーサーたちが全てを賭けてレースに挑む姿を目の当たりにして、一気に引き込まれました。レースクイーンの仕事に対する意識の高さにも驚かされました…」

パラソルの持ち方ひとつにしても、想像以上にプロ意識が求められた。

「パラソルを差す時は、隣に立つ選手の目に陽射しが入らないように1ミリ単位で角度を調整したほうが良いと先輩から教わって。

身につけるコスチュームにしてもスポンサーさんの名前が書かれているので、写真に撮られた時に企業名が見やすいようポージングするコツがあったんです」

単発アルバイトのつもりが、すっかりレースクイーンの仕事に魅了されたあのんさんは、学業の傍ら、レースクイーンの活動を続けることにした。

レースの仕組みを学んだり、車種を覚えたりと熱心に仕事と向き合った。

リラックスモードの彼女に、思わずキュン…♡


あのんさんは、レースクイーンに挑戦する直前は、「NGOで働くか、語学力を生かして客室乗務員として働きたい」と思っていた。

しかし、就職活動の年、コロナ禍に入り希望していた航空会社の新卒採用が中止され、エントリーができない状況になる。

「それがきっかけで改めて自分の今後の人生について考えました。

たしかにNGOや客室乗務員のお仕事に興味はありましたが、レースクイーンの仕事を極めたい気持ちのほうが強かったんです。

だから、レースクイーンの仕事を続けることにしました。振り返っても、私の人生にとって、大きな決断でしたね」

その後は、デビュー翌年に「日本レースクイーン大賞」で2020年に新人部門でグランプリを受賞。

「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」においても、2020年シーズンに最も活躍したとして、レースクイーンとして大賞を受賞した。

順風満帆なレースクイーン街道を歩んできたように聞こえる。

しかし、実際には苦難の連続だった。

「コロナ禍で、レース会場に来られるお客様の数自体が激減して。活動中断を余儀なくされました。どうしたら良いのかわからず、途方に暮れましたね」

何かアクションを起こさなければと考えたあのんさん。

ファンに向けてライブ配信を行ったり、SNSを頻繁に投稿したりして、レースに関する魅力を発信し続けた。

「いつコロナが終息するのか見えない不安もありました。でも、立ち止まっていても仕方がないので…」

なぜ、そこまで頑張ることができたのだろう。

「ファンの方々が『あのんちゃんの姿を見ると元気が出る』とか、『君の夢が叶う瞬間を見たい』とSNSで温かいメッセージをたくさん送ってくださったからです」

ファンの声援は、これまで「普通の女子大生」だった彼女にとって大きな力になったという。

【美女たちの決断】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo