
渋谷の人気カレーを語りつくす!老舗からイマドキ店まで、POPな名店を完全網羅
渋谷には、老舗からイマドキの話題店まで、カレーの名店が集まっていることはご存じだろうか?
今回は、新旧の渋谷を知り尽くした、小宮山雄飛さんに「渋谷で食べるべきカレー」を伺った。
カレーマニア兼、渋谷区CEO(Chief Eat Officer)でもある小宮山さんの “渋谷の正しい歩き方”にも注目だ!
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渋谷生まれ、渋谷育ち。屈指のカレーマニアでもある小宮山雄飛さんは、現在、「渋谷フクラス」内の『もしも食堂』でカレーイベントを開催中(〜3月31日)。
そんな全国のカレーを知り尽くす小宮山さんは、生まれ育った渋谷のカレー事情をどう見ているのか?同店にお邪魔して、話を伺った。
まずは、渋谷とカレーの思い出を振り返ってくれた。
実験的なお店も、老舗もある。
渋谷はカレーにおいても多様性を体現する街です!
「やっぱり、渋谷といえば『ムルギー』ですかね。昭和26年創業ですから、僕どころか、父が若い頃からあったと聞きます。
あとは『いんでいら道玄坂店』やスタンドカレーの『カイラス』、道玄坂にある『パクパクもりもり(旧:パク森)』なんかも古いですよね。どこも個性的なカレーですし、今も残っている店が結構ありますね。
そもそも、渋谷って昔からカジュアルで新しいものが生まれやすい土地なんですよ。
銀座とか港区がアッパーだとしたら、こちらは若者に受けるようなカジュアルラインというのかな。そういう実験的な土壌は渋谷の特徴ですよね」
渋谷に来たら食べて欲しい2軒!
代々木公園の『クリスチアノ』が手がけるポークビンダルー専門店。
ブレンドした8種類のスパイスの辛さと独特の酸味がクセになる。
代官山の魚介ビストロ『Äta』の掛川シェフが作る、フレンチのエッセンスを効かせたスパイスカレーが絶品。
自然派ワインも楽しめる。
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再開発で街が大きく変わる一方、老舗が長く続くのは、渋谷の飲食店の面白いところだという。
「カレーじゃないですが、焼き鳥の『鳥竹』や中華の『兆楽』、『麗郷』など、街の開発の目を縫うように長く続く店が点在しているんです。
先に挙げた渋谷を代表するカレー店も然りで、そういう店は、長年愛されてきた実力がありますから、やはり信頼が置けますよね」
そういった古くからあるお店が残る一方、チャレンジングなカレー店も増えているとか。
中でも、ここ最近のオススメとして挙げてくれたのが、インドのコアなカレー一本で勝負する『ポークビンダルー食べる副大統領』や、スパイスカレーの『GOOD LUCK CURRY 渋谷店』、間借りカレーの先駆けともいえる『ケニックカレー』など。
多種多様なカレーが人気を集めるのは「多様性を重んじる渋谷を象徴するよう」と小宮山さん。
また、個人店はもとよりチェーン店や商業施設が充実しているのも、ターミナル駅ならではの利点だとか。
「渋谷で散々飲んで、道玄坂の『ロイヤルホスト』でカレーを食べて帰るとか、買い物途中に西武の中にある『トップス 渋谷店』でランチにカレーを食べて、ケーキで〆るとか。
そんな風に僕の場合は、渋谷での動線にカレーが入り込んでいます。」