声優として不安定だった日々を乗り越え…。下野さんが明かした本音
今春、声優界最大のイベントである「声優アワード」において、“ファンが選ぶ最も活躍した声優”に贈られる「MVS(Most Valuable Seiyu)賞」を受賞。
昨年に続く快挙にもかかわらず、本人は至って謙虚に受け止めている。
「ありがたいことですし、励みになります。でも正直に言うと、そこに甘んじたら、たぶんいろんなものが終わっちゃうと思うので、頭はすぐ次へと切り替えるようにしているんです」
来年、声優デビュー23年を迎えるベテランではあるが、今まで“安泰”と思ったことは一度もないという。
「19歳でデビューして、割とすぐコンスタントにお仕事をもらえるようになり、22歳くらいで一度バイトを辞めたんです。
でも、3年後には再開しないと食べられない状況になり……。派遣バイトとして製本所でひたすら紙を運びながら、オーディションを受ける日々でした。
そんな経験があるので、常に不安はありますね」
それゆえ、今日の撮影のようにゆっくりコース料理を楽しむ時間すら、惜しんでしまうことが多いという。
「定食屋か居酒屋でサッと食べて出る、がいつものパターン。
時間に余裕ができたら、こういうお店でゆっくり過ごす時間を持ちたいと思ってはいるものの、その時間があるなら準備や体調管理に充てた方が良いんじゃないかって、そっちを優先してしまいがちで……。
大人の色気や余裕なんていうのとは、ほど遠いところにいます(苦笑)」