高度1万メートルの、空の上。
今日もどこかへ向かう乗客のために、おもてなしに命をかける女がいる。
黒髪を完璧にまとめ上げ、どんな無理難題でも無条件に微笑みで返す彼女は「CA」。
制服姿の凛々しさに男性の注目を浴びがちな彼女たちも、時には恋愛に悩むこともあるのだ。
「私たちも幸せな恋愛がしたーい!」
今日も世界のどこかでCAは叫ぶ。
◆これまでのあらすじ
ニューヨークで小泉からアテンドを頼まれた七海。チェルシー地区で、小泉と絵画や彫刻を見て回り、充実した1日を過ごした。だが、用事が終わると、あっけなく解散。もしかして私って本当にただのアテンド要員だった?
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Vol.8 断るって難しい
「先日は、弊社の社長の小泉が大変お世話になりました」
小泉の秘書を名乗る男性は、物腰穏やかに切り出した。
「お世話になっております。あ、あの…私に何か?」
「はい、ニューヨークでは通訳とアテンドをしていただき、大変助かったと小泉が申しております。つきましては…」
......
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この記事へのコメント
新太も言い訳?夜逃げしてLINEで別れのメッセージだけとか、不誠実な奴としか思えないけど今さら何?離れたけどやっぱり七海がいいとか気付いたのか?