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  • 「脈アリだったのに…」美人CAとLINE交換したものの、まさかの既読スルー。男が起死回生のためにとった策

    「絵麻さんと、昨日からLINEが続いているんですよ。デートに誘おうかなと思ってるんです」

    航太の状況を知る由もない和真は、無邪気な笑顔だ。

    「へえ、よかったじゃん」

    平静を装って返事をしつつも、航太は内心思う。

    ― なんで和真には返事が来たんだ?こいつ、正直、仕事も見た目も俺より冴えないのに…。

    今まで感じたことのない敗北感だ。

    ― 久々の食事会で、俺の感覚が鈍くなってるのか?いや、もしかして、年齢のせいか…?

    航太は、ふと自分の髪や顔を触る。

    今年35歳。実は最近、髪のボリュームダウンや、肌の艶感がなくなってきたのが気になっているのだ。

    ― 俺だって、まだまだイケるって思ってるんだけどな。

    人知れず、肩を落とした。



    翌日。

    “既読スルー”の衝撃をひそかに引きずったまま、六本木にあるスペインバルに立ち寄る。

    大学時代の同級生であり、今は大手金融会社に勤務している賢太郎と、1年ぶりに食事をする約束なのだ。

    先にカウンターに座っていた賢太郎は、「おう、久しぶり」と小さく手を上げた。

    ビールで乾杯し、ピンチョスをつまみながら互いの近況を報告する。すると、突然賢太郎が改まった様子で「実はさ」と切り出した。

    「来月、入籍することになったんだ」

    「えっ、そうなんだ!おめでとう!」

    賢太郎は心底幸せそうに「ありがとう」と言う。

    聞けば、相手は同じ会社の女性だという。美人で仕事ができる彼女は、賢太郎にとってずっと高嶺の花の存在だったそうだ。

    「付き合って半年でプロポーズしたんだ。俺にはもったいないくらいの彼女だよ」

    たしかに、と航太は思った。

    賢太郎が、高嶺の花タイプの女性をゲットするなんて、正直意外だ。

    ― っていうか賢太郎、なんか…前よりカッコよくなってないか?

    ふと見た横顔が、なんだか若々しくなったように思える。

    1年前に一緒に飲んだときは「お互いお腹の脂肪が増えた代わりに、思うような髪じゃなくなってきて歳を感じる」なんて笑い合っていたはずだ。

    「賢太郎さ、ちょっとカッコよくなった?やっぱり、美人と一緒にいるからか?」

    航太がからかうと、賢太郎は照れ笑いをした。

    「お前は幸せでいいなあ。俺なんか昨日、食事会で出会った子をデートに誘ったのに、見事に既読スルーされて…。この歳になったからか、今までと、なんか手応えが違うんだよなあ」

    思わず絵麻の話題をあげると、賢太郎は「わかるよ」と深くうなずきながら、こう言った。

    「俺もそう思ってたよ。30後半に差し掛かると20代の頃のようにはいかないもんだなって」

    「そうだよなあ」

    「まぁ、とにかく仕事で若いヤツらより実績を作ったりと頑張ったけど。…でもそれだけじゃ、だめでさ。見た目のケアも大事なんだって最近気づいたんだよ」

    「見た目のケア…か」

    航太は息をのみ、ひそひそ声で打ち明ける。

    「実は俺、最近抜け毛のせいか、髪型がうまく決まらないんだよな」

    賢太郎は真面目な表情を崩さなかった。

    「航太さ、少しでも気になってるなら、今から髪のケアを始めたほうがいいよ。髪の印象って、すごく大きいから」

    ― 髪のケアなんて、まだ先でいいと思ってたんだけど…。

    航太の心の声を読んだかのように、賢太郎が話し続ける。

    「カッコよさってのは、一朝一夕では作れないもんだからさ。実は俺、『リアップジェット』で髪のケアしてるんだ」

    「へぇー、『リアップジェット』?」

    航太は、早速スマホにその名前をメモった。



    その後は、仕事や思い出話に存分に花を咲かせた。

    「結婚祝いに」と会計は航太が持った。賢太郎と別れると、タクシーに乗り込み、すぐにスマホを開く。

    『リアップジェット』…だっけ」

    検索すると、通販の情報が出てくる。賢太郎が言うならと、購入ボタンをタップした。


    数日後。

    届いた『リアップジェット』を、航太は、早速朝晩2回使ってみる。

    ― 正直、頭髪ケアというともっと手間のかかるものをイメージしてたが、これは手軽だな。

    1回15プッシュ、ボトルの噴射部を頭皮に押し当てるだけ。時間にして約20秒という短さだ。爽快感のある薬液が頭皮にしっかり届き気持ちいい。

    それに1本4,180円(税込)なので、値段的にも気軽に始められるのがありがたい、と航太は思う。

    「ふう、これでよしっと」

    スキンケアが並ぶ洗面台の脇に『リアップジェット』を置いた。

    ― 洗面台に置いても生活感のない、スタイリッシュなパッケージなのもいいよな。

    なんだか前向きな気持ちになり、髪のケアだけでなく体もケアしたいと思えてきた航太は、休会していたパーソナルジムを再開。そのお陰でダラダラ過ごしがちだった週末にメリハリができた。

    ― 心も気持ちも、最近いい感じに整ってきた気がするな…。

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