「撮影終わりに首都高を通って都内に戻ってきた時に、クルマから東京タワーを眺めるのが凄く好きでした。帰ってきたなって感じがしました」
口に出すうちに大切な時がフラッシュバックしたように続く。
「夜景は移動中のイメージが凄く強いですね。
前にフジテレビのスタジオへ3年ほど続けて通っていた時期があったんですけど、絶対にレインボーブリッジを越えて帰っていて、その時に見える東京の夜景がドラマチックでした。
逆に早朝のまだ暗い時間帯にお台場の明かりを見ることもあったんですが、やっぱり夜の方が印象に残っています。今でも同じ夜景を見ると頑張っていた日々を思い出します」
ネガティブな感情も素直に出すようにしたら今が楽しくなりました
そんな話を聞くと、新木さんが『六本木クラス』のヒロインに選ばれたことがいっそうしっくりくる。
原作となった韓国ドラマ『梨泰院クラス』にもたくさんの夜景が映され、日本版ではきっと港区の夜景が頻繁に映るだろう。
自身が『梨泰院クラス』に惹きつけられたのは、「ひとりひとりのキャラクターの表情が凄く生き生きとしていて、毎日を楽しく過ごす時間を共有してくれたから」。
舞台や脚本は違えど、その空気感は『六本木クラス』にも引き継がれるだろう。
大きなプレッシャーがあるはずだが、本人の語りは落ち着いている。聞けばここ2〜3年で自身の心持ちを安定させる秘策をもっているとか。
「不安なことやネガティブなことがあったら、それを紙に書いて破って捨てています。感情ごと捨てるという意味があるらしくて、人に薦められて始めたら確かに凄くスッキリします」
そうすることで自分の感情にもっと向き合うようになった。