年間1,000万トン、全世界の約2割を占めるチーズが生産されているというEU(欧州連合)。
中でも人気を集めるのが、フランス産の牛乳製チーズだ。
主だったものでも1,200種類ほど。それぞれに味、形、色など個性的だが、とくに香りが高いと評判で世界中の人々に愛されている。
そんなフランス産チーズの魅力を伝えるイベント「French Cheese Promenade 2022 in Tokyo」(9月10日、11日)が開催されるのに先立ち、東カレ倶楽部メンバーを迎えたテイスティングセミナーを緊急開催!
この企画のために考案した絶品チーズ料理を堪能しながら、その魅力に迫った。
◆フランス産チーズの魅力は芳醇な味わい&香り!まずは座学で美味しさの秘密を知る!
日本人のチーズの年間消費量はひとり当たり2.2キロ。だが、EU諸国の中でもとくにチーズ好きとされるフランスでは、その約10倍、年間26.2キロを消費する。
フランスでは「さまざまなシーンで楽しむ生活に欠かせない味」であるチーズの魅力を、チーズ料理専門のビストロ『バール ア フロマージュ スーヴォワル』の谷田浩巳さんに教えてもらった。
数あるフランス産チーズの中から、今回ピックアップしたのは以下の4種類。
☑日本人にも馴染み深いチーズの王様!〝白カビ”タイプの「カマンベール」
☑硬質なボディと芳醇な味わいが魅力!〝加熱圧搾”タイプの「コンテ」
☑加熱調理した際に溶けやすくクセもない!〝非加熱圧搾”タイプの「ミモレット」
☑甘じょっぱさと個性的な香りがクセになる!〝青カビ”タイプの「ブルー・ド・オーヴェルニュ」
「チーズは、製造方法により、味わいや香りに違いが生まれます。
フランスで作られるチーズには実にさまざまな種類がありますが、香りの高さに加えて、各チーズの特徴が際立ち個性豊かであることがポイントです。
そのまま食べてもよし、料理に使ってもよし、バラエティも味わいも豊かなチーズの魅力を、みなさん、ぜひ味わってみてください」(谷田さん)
谷田さんから製法についてのレクチャーが始まるとともに、食べやすくカットされた4種のチーズがテーブルに並び、チーズの芳醇な香りが広がる。
レクチャーは熱を帯びるが、参加者の視線はテーブルに並ぶチーズに集まっていくばかり。
さぁ、座学はここまでにして――実食あるのみ!