2022.05.07
「人が好き。移籍先を決めたのも信頼できると心から思えたから」
そう明るく話す新内さんだが、中学3年の時に「盛大にハブられた」経験をもつ。
「中1、中2と問題なくやってきたのもあって、晴天の霹靂でした。
ずっと仲良かった子たちから拒絶されて、ひとりになって……。その時に初めて、私は誰かといないとダメなタイプの人間なんだって知りました。
それからですね、人間関係の築き方に向き合ったのは。
だって、へこたれてる場合じゃないじゃないですか。15歳だとして、まだ70年以上人生は続くわけですから(笑)。
どうしようかと考えた時、親や先生がどうにかできる問題じゃないなって思ったんです。どうにかして、自分で自分を守るしかない。
ちなみに、“やってみないと分からない”精神は、そんな時でも発揮されていく。3日間くらい不登校もやってみたんですよ。でもやってみたら、暇すぎて向いてなかった(苦笑)」
そう明るく話す新内さんは、人間関係を築く上で大切にしている言葉があるという。
「“人に迷惑をかけない。ではなくて、いつか私が迷惑をかけるから、人に優しくしよう”。まさにこれだな、って。
日本人には、人に迷惑をかけないように生きるのが美徳みたいなところあるじゃないですか。迷惑をかけるから言わないでおく、迷惑をかけるから行動しないでおく、みたいな。
でも私は、いつか誰かに迷惑をかける日が来るかもしれないから、周りの人に優しくいたいんです。
おかげさまで親友と呼べる人間はいますし、今私が“助けて”と言ったら家に駆けつけてくれる友人は、5〜6人はいると思います(笑)」
今、新しい自由を手に入れた彼女が羽ばたくこれからの未来は、きっと無限の可能性に満ちている。
“○○見習い”から何者かへ。“見習い”が取れる日も近いはずだ。
理想のデートについて聞くと、「『東京カレンダー』に出てくるような、夜景の見えるレストランとか行ってみたいです」と、意外にも王道な解答が。
「友達に聞くと、みんな20代前半でそういうのを通過してきているじゃないですか。でも私にそれがなかったので、経験してみたいんです。
隠れ家は“慣れてる感”に引いてしまいそうですし、個室も緊張しちゃいそう……。
程よくざわめきがある方が、嬉しいですね」