小寺慶子の「次くる肉!」 Vol.3

パピエドレ

Papier Doré

ジューシィなエゾ豚のロースト
600g ¥3,600 でパワー全開!

※この店舗は、現在閉店しています。

今月号の特集テーマが“肉”ということで、めぼしいネタは大方そちらで紹介される様子。さて、どうしたものかと思っていたところに肉の神様から救いの手が!

渋谷と恵比寿のちょうど中間にオープンしたばかりの『パピエドレ』の若きシェフは、鹿や豚などのエゾ肉を使った料理が得意とのウワサを聞きつけ、浮き足立って出かけたところ、コレが想像以上の“肉ビストロ”であった。

前身は、オーナーの山口史郎氏が青山で営んでいた欧風家庭料理のレストラン。移転リニューアルするにあたり『シェ・松尾』や銀座『ボンシャン』で腕を揮った野村裕亮氏をシェフに迎えた。

『IDÉE』出身のオーナーが作り上げる気取りのない空間で味わえるのは、ボリューミィな肉料理の数々。メニューには、エゾ肉のパテ・ド・カンパーニュや鴨肉とチーズの爆弾パイ包み、エゾ鹿のタルタルなど魅惑的な料理が並ぶ。なかでもエゾ豚のローストは圧巻で、北国の肉特有の、優しくも力強い旨みをたっぷりと味わうことができる。

厳しい冬を乗り越えたからこその充実した旨み――。肉はときに、人生の哲学をも教えてくれる。

●こでらけいこ
人生最後の日に食べたいのはもちろん肉。年齢とともにカルビよりハラミ、サーロインよりもヒレと、嗜好が変わりつつあるが"肉愛"は不変! 趣味はひとり焼肉

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