男と女の答えあわせ【A】 Vol.74

「コンビニで1本150円の水を買う時、彼女が…」男がデート中に萎えた、アラサー女の行動

A2:ちょっと“イタイ”感じが否めない…。


四度目のデートで、待ち合わせ場所にやってきた百合を見て、驚いた。

「百合ちゃん、どうしたの?体調悪い?」

いつも完璧過ぎるくらいに決めている百合が、今日は誰が見てもわかるくらい、疲れている。

— あれ?ちょっと老けた…?

「違うの。昨日、家で飲みすぎちゃって」

理由を聞いて、納得した。どうやら二日酔いのようだ。

「そうなんだ(笑)。そんなに盛り上がったんだね」
「同じ年の女友達と、ワインの飲み比べしていて。お互いフランスのブルゴーニュ系が好きで、気が合うんだよね。よければ今度、恒之助さんも一緒に飲もうよ」

— いや、そこには入りたくないな…。

咄嗟にそう思ってしまった。

2人ともワインのこだわりがすごそうで、ちょっと面倒そうな気がする。

「2人がそろうと強そうだな〜」
「たしかにキャラは濃いかもなぁ。でも楽しいよ?恒之助さんみたいなカッコイイ人、友達に紹介したら驚いちゃうだろうなぁ」
「そんなことないでしょ(笑)」

初対面の時から感じていた違和感が、どんどん大きくなっていく。

そして次の百合の一言で、ぼやっとしていた違和感の正体が、はっきりわかった。

「恒之助さんは男気もあるし、割り勘とかも絶対にしないでしょ?デートで男性が支払ってくれないとかありえないけど、最近男気がない人も多いみたいだよ」

— あぁ。こういうことか。

「デートは奢ってくれるのが当たり前」という価値観、洋服やメイクなどに漂う雰囲気。僕個人の好みかもしれないが、それらがすべて、ひと世代昔のように感じたのだ。


「百合ちゃん、最近は何をしているの? 」
「実は最近、お着物にハマり始めていて。あとは昨日みたいに、ワインの勉強をしたりとか?女の嗜みとしてお料理教室も通っているから、意外に毎日忙しいよ。恒之助さんは?」

彼女は会話中、「女の嗜み」というワードをしばしば口にする。

人の好きなことにとやかく言いたくないし、僕自身も昭和生まれだが、一体いつの時代の話だろうかと思う。「イイ女って、こうでしょ?」という感じが、イタく見えてしまったのだ。

「僕?僕は仕事終わったら家でゲームしたり、海外ドラマ見たり…。特に何もしていないよ」
「何のドラマ見ているの?教えて欲しいな♡」

決して若いことがいいとか、年齢のことを言っているのではない。

ただ百合の場合、“付き合ったら面倒くさそうだな”と男に思わせてしまうタイプなのだ。

— 自分も、そう思われないように気をつけよう。

そう気を引き締めながら、僕はタクシーに乗った百合を見送った。


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夫がどうしても許せない、妻の悪癖

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