西麻布の邸宅で過ごすような新店イタリアン!本物のアートと器に囲まれる優雅な夜を

イタリアンの門構えといえば開放的で分かりやすい造りが多いが、予想外の入口をもち、ひっそり佇む店が近年増えている。

しかもお洒落エリアに開業されているのに、行き交う人々が店の存在にほぼ気づかないのも面白い。

そんな隠れ家レストランへの誘いは、デートに新しきストーリーをもたらしてくれる。



※緊急事態宣言中の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。

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洗練されたエントランスは、まるでアートギャラリー


場所は西麻布の裏通り。カーテンのかかったガラス扉からは、籐のチェアと洗練された絵画が見える。

外から覗いただけでは、上質な家具店や、アートギャラリーのようだ。

しかしここは、今話題のイタリアン『ISSEI YUASA(イッセイ ユアサ)』。店内を彩るのはレオナール・フジタやアレックス・カッツなどの世界的巨匠から、現代アーティストまでの作品。

ウェイティングスペースには、スイス人建築家のピエール・ジャンヌレが手がけた椅子が置かれる。

インドの高等裁判所からきた稀少な名品だと聞けば、ずっと座っていたくなる。

さらに奥に進むと美しきレストランスペースが見えてくる。


カウンターでは最上級のアートを眺める


カウンターに進むと、天井は星空をイメージした西陣織。稀にみるスタイリッシュな空間をさらに彩るのが、人間国宝による器や、海外アーティストによる稀少な作品で、すべてが一点ものだ。

「テーマのひとつが本物に触れてもらうこと」とはシェフの湯浅一生さん。

恵比寿から移転するにあたり、普段の生活では得られない時間を提供したいと考え、プライベートギャラリーとリストランテが融合する空間を作った。

カウンターの大理石は、岐阜の採掘場から厳選したもの。壁には人間国宝の器が飾られ、料理を待つ間も楽しみは多い。


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極上の器でいただく絶品イタリアン


料理もまた本物だ。目指すは、「イタリア人が日本に食べに来たくなるイタリア料理」。

オールドバカラに入った一品目は、暑い夏に、すっと胃を整えてくれるフルーツトマトの冷製フェデリーニ。

フワンボワーズビネガーとの酸味と甘味のバランスが絶妙だ。


平貝とペストモデネーゼ(ラルドのペースト)のピアディーナ(北イタリアの薄いパン)。

瀬戸焼きの大家・加藤作助さんの器に、イタリアの郷土料理の進化形がのる組み合わせは同店ならでは。


現地の漁師鍋であるカチェッコは、下田の金目鯛など5種の魚で出汁をとり、北海道のエビジャコで香りを深め、静岡の本枯節でエレガントに仕上げる。

それが有田焼の巨匠の器に入り、目にも舌にも美しい瞬間が訪れる。料理はすべてコース\19,800から。


目線の合うカウンターではシェフと会話を楽しみたい


イタリアでの経験や『ビオディナミコ』でのシェフを経て独立した湯浅一生さん。

彼が、料理に合わせる器や、贅沢な空気を作り上げる調度品、アート作品をすべて選んでいるという。

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