都心からのドライブデートに!食通が集う調布のイタリアンは感動すら覚える名店だった!

日本のエッセンスをとことん取り入れた、新しいイタリアンは圧巻!

「ブルスケッタ」。この独創的で美しい盛り付けも平シェフならでは!


現在、夜は10皿程度(前菜3品、パスタ、ピッツァ、メイン、ドルチェ2種)で11,000円のコースを提供しており、その内容がすこぶる想像を超えてくる!

「うちの料理は日本の食材や調味料、発酵食品などを多用し、それとイタリアンの調理法を合わせます」と平 雅一シェフ。

例えば、序盤に出てくるシグネチャーメニューの「ブルスケッタ」が好例だ。

日本の食卓にも並ぶことの多い鯖の干物と、トマトパウダーを合わせ、旨みと酸味を凝縮!鯖の後に残る旨みとトマトの酸味が、絶妙なバランスで口中を支配。さらに土台となっている、カリッカリに焼き上げたパンのサクサク食感も小気味良く好相性!

これは、食べたことない味わい!と期待が高まる。

「鮎」。ケールの粉末がかかり、エスプーマはヨーグルトの風味


続いては「鮎」が登場。

鮎は高温でコンフィした後、内臓を取り出し、ペーストにして再び中へ。シャインマスカットや、おかひじきを添えて仕上げる。

クリスピーな皮目の食感の後に、鮎の美味しさが広がり、最後に苦味が顔を出す。

丁寧な仕事が光るこちらの一品は、五味をいっぺんに味わえると評判で、ここ数年の『Don Bravo』の夏の風物詩になっているそう。

パスタの「蛤」。内容は日によって変更あり。絶妙な温度管理にも驚く


もちろん、イタリアンらしくパスタも。この日は蛤を使った一品。

ソースは蛤の出汁を乳化させたものに、パクチーを合わせている。

出汁の美味しさをパクチーの清涼感が支えるような見事な味の構成になっており、食べてから数日たった今でも思い出すだけで、頭の中に夏が訪れるほど爽やかな味わいの一品だ。

その後は一転して、クラシックなトリッパの煮込みが。ここにも、ゴーヤのオイルをたらし、新しい味わいを感じることが出来た。う~ん、どれを食べても唸るほどの美味しさだ!

「ピザ」は、大きさもお腹の具合によって、大きさを選択できるのも嬉しい。「クアトロ・フォルマッジ」とのハーフ&ハーフもで可


そして、メインの後に待望のピッツァ「マルゲリータ」が登場!

牛久の安部農園の全粒粉や、長野県の清水牧場のヨーグルトから作る天然酵母が生地のベース。さらに、玉ねぎ水を練り込み、甘く仕上げている。

柔らかな味わいで、生地が抜群に美味しい。「コースの余韻を邪魔しないよう、優しい味に仕上げています」とシェフ。

こんなに美味しく、優しいピザは他にはない! と思うのと同時に、コースの流れに違和感なくハマることにも驚く。

ピザ単体でなく、コース内容を踏まえた上でピザを作っているからこそ、このような美しい流れができるのだと一人でウンウンと納得。

わざわざ足を運ぶ価値あり!都心から30分で行ける郊外型レストランに圧倒された!

『Don Bravo』は噂に違わぬ名店だった。

昼でもこのコースは楽しめるので、休日のドライブついでに訪れるなんて最高だ。

都心から離れて、気分も変わり、リラックスもできる。

遠出ができない今だからこそ、近場で思いっきり気分を変えられる、こういうお店に一層の価値が生まれている。

【原稿を担当したのは・・・】

東カレアプリでは、「大人を満たす人気イタリアン」を完全網羅!

今月の『東京カレンダー』は、渾身の「イタリアン」特集!パスタが美味しい店から話題の新店、そして不動の老舗まで、すべて見せます!

プレミアムサービスなら、その最新号も過去号(約10年分)も、電子書籍で読み放題!レストラン検索機能もついて超便利!
アプリでのご利用はこちらから
※最新版のアプリをダウンロードしてください。

紙版をお求めの方はこちらから

※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。今号は7/21(水)から。

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo