2013.05.21
FREY’S Famous Pizzeria
カウンターのピッツァを食す
日本とイタリアの食文化交流
ジローラモ氏のご指名は、六本木『フレイズフェイマスピッツェリア』。言うまでもない、故郷ナポリの代表食ピッツァを目指して訪れる。東京にピッツェリアは数あれど、「ここはホンモノだと思うよ。その証拠に、食べた後の消化がいい。生地をきちんと発酵させているからだよ」。
オーダーは、決まってマルゲリータ。トマトソースとモッツァレッラ、バジリコのみのシンプルさだからこそ、職人の個性が出るという。「ファッションにも“かっこいい”の方程式はあるけど、着こなしはセンスでしょ。同じ材料を使っても、その人だけしか出せない味がある。ピッツァイオーロの山口くん、センスいいの!」。
生地は約31時間、発酵させ、形成は注文が入ってから。450~470℃の釜のなかで、焼き加減を見ながらパーラーを上下させ、一枚一枚最適な状態に焼き上げる。コルチオーネ(耳の部分)の焦げ目と、溶けたチーズに酸味のきいたトマトソース。表面にうっすらと浮いたオイルとジャストな塩加減。「最高のバランスだね。ナポリより美味しいかも」とジローラモ氏も太鼓判。
ちなみに、イタリアにはカウンターのピッツェリアはないらしいが、「カウンターなら気軽で、デートでも女の子がリラックスできるし、ひとりでもOK。ピッツァってイタリアでは、軽食。その後、ワインを呑みに行ったり、呑みに行った後に食べたり。ここにはその空気もあるよね」。
実際、ジローラモ氏の指定席はカウンター。フラッと訪れ、パッと食べて帰っていく。これぞ、ダテ男の流儀。
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